淋菌性尿道炎の基礎知識
POINT 淋菌性尿道炎とは
淋菌が尿道に感染を起こした病気です。主に性行為で感染がうつるいわゆる性病になります。主な症状は尿道から膿の排出・排尿時の違和感・痛みなどですが、症状を全く自覚しないこともあります。また、淋菌性尿道炎はクラミジア性尿道炎も合併していることが多いので、検査は慎重に行います。 尿や膿を検査して診断します。抗菌薬を用いて治療しますが、セックスパートナーがいる場合は注意が必要です。自分が淋菌性尿道炎になっている場合はパートナーも感染している可能性が高く、自分だけ治療してもまたパートナーからうつされてしまうことを防がなくてはなりません。そのため淋菌性尿道炎の治療はパートナーと一緒に行います。淋菌性尿道炎が心配な人や治療したい人は、泌尿器科や感染症内科を受診してください。
淋菌性尿道炎について
淋菌性尿道炎の症状
- 尿道から
膿 が出る - 排尿する時に痛みや違和感を覚える
- 感染してから症状が出るまでの期間(
潜伏期間 )は数日程度である - 無症状のことも多い
淋菌性尿道炎の検査・診断
細菌検査 - 尿道から出る
膿 を調培養 して検査することで、細菌 の種類を確定させる
- 尿道から出る
淋菌性尿道炎の治療法
抗菌薬 による治療を行う内服薬 (飲み薬)と注射薬がある- 1回の治療で済み、かつ効果がはっきりと見える注射薬が選ばれることも多い
- 自身だけでなく、パートナーの治療を同時に行うことが重要
- 自身が
治癒 しても、パートナーが感染したままで治療せずにいると何度でも再感染してしまうため
- 自身が
淋菌性尿道炎の経過と病院探しのポイント
淋菌性尿道炎が心配な方
淋菌性尿道炎では尿道から膿が出たり、排尿時に痛みを感じたりします。このような症状があり、淋菌性を含む様々な尿道炎でないかとご自身で心配になった時、最初に受診するのは産婦人科(女性の場合)や泌尿器科、感染症内科のクリニックが適しています。性感染症の中でも一般的な病気ですので、特別な大病院や専門病院ではなくクリニックで十分診断や治療が出来ます。
淋菌性尿道炎の診断は問診と診察、尿検査で行います。淋菌感染症を併発しやすいため、その検査も同時に行います。他の性感染症の検査を同時に行うことも多いです。
淋菌性尿道炎の治療は抗生物質(抗菌薬)です。内服薬もありますが、治療効果が確実な注射薬が用いられることが多いです。こちらには点滴と筋肉注射の2通りがあります。また、クラミジア性感染症を併発している場合も多く、必要に応じて別の種類の薬を併用して治療を行います。放置するとパートナーに移ったり、不妊の原因になったりするので、しっかりと治療することが大切です。
淋菌性尿道炎については、診断がつき次第その場で治療が開始されますし、治療の方法にもバリエーションが少ないため、どこでどのような治療を受けるか迷う余地は少ない病気かもしれません。
淋菌性尿道炎が含まれる病気
淋菌性尿道炎のタグ
淋菌性尿道炎に関わるからだの部位

