たばこごいん
たばこ誤飲
たばこを誤って飲み込んでしまうこと。ニコチン中毒の原因となることがある
12人の医師がチェック 109回の改訂 最終更新: 2018.03.01

Beta たばこ誤飲についての医師コメント

タバコ自体を誤って食べてしまっても、吐き出してしまったり胃からの吸収がされにくかったりで重症化することはあまりありません。一番怖いのは、タバコをつけていた水を飲んでしまうことです。吸殻を空き缶に水を入れてつけておくことがありますが、それを子どもがジュースだと思って飲んでしまうというのがよくあるシナリオです。この時は急性ニコチン中毒を発症しやすいので、もしその後ぐったりしているようなら迷わず病院に連れていきましょう。必要であれば胃洗浄や活性炭投与などの治療が行われます。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.04.26

たばこの誤飲は、死に至る重大な事態だと思われがちです。確かにそのような場合もなくはありませんので、特に1歳未満の乳児がたばこを食べた(あるいはたばこが浸った液を飲んだ)場合には注意が必要です。
一方で、厚生労働省が公表している中で直近5年分のデータ(平成20-24年)では、タバコを誤飲して死亡したという報告は1例もありません。
ニコチンが吸収されそうになれば強烈な吐き気で嘔吐が起きますし、それがないのであれば、そもそも飲みこんだ量が少なかったケースがほとんどだと思われます。しばしばあるのは、口に含んだけれど、苦くてほとんど吐き出してしまっているケースで、それならばあまり問題ありません。
医療機関を受診しつつも、不必要に心配しすぎずに、変化がないか様子を見ましょう。


匿名協力医師
患者さんへのメッセージ
2015.03.26