じかかんさせいひふえん
自家感作性皮膚炎
湿疹や皮膚炎の症状がひどくなり、全身に湿疹や紅斑などの皮膚症状が広がった状態
6人の医師がチェック 35回の改訂 最終更新: 2022.04.13

自家感作性皮膚炎の基礎知識

POINT 自家感作性皮膚炎とは

体のある場所にできた湿疹や皮膚炎の影響で、免疫細胞が不必要に活性化し、全身にかゆみを伴う発疹が現れる病気です。原因としては接触皮膚炎(かぶれ)や、貨幣状湿疹、うっ滞性皮膚炎などがあります。見た目が疥癬や水ぼうそうなどの感染症に似ているので、これらの感染症と区別することが重要です。原因となっている発疹の治療が全身の発疹に対しても有効です。また必要に応じてステロイド外用や抗アレルギー薬も使用します。自家感作性皮膚炎が心配な人や治療したい人は、皮膚科を受診してください。

自家感作性皮膚炎について

  • 体の一部にできた湿疹皮膚炎によって活性化したリンパ球などの免疫細胞が、全身に紅斑丘疹などをもたらした状態
    • もとの湿疹皮膚炎細菌が感染したりすることが原因で、免疫反応が刺激されることで全身に皮膚症状が広がる
  • 次のような皮膚病変が原因となることが多い

自家感作性皮膚炎の症状

  • 最初は体の一部に出てきた湿疹が急激に悪化したあと、数週かけて全身に小さな赤い発疹が広がる
  • 強いかゆみを伴うことが多い
  • 疱や水ぶくれなどになることもある

自家感作性皮膚炎の検査・診断

  • 経過や皮膚の症状から診断される
  • 診断が難しい場合は、確認のため皮膚病理検査をすることもある(皮膚の一部を採取して顕微鏡で確認する)

自家感作性皮膚炎の治療法

  • 原因なっている湿疹皮膚炎の治療
  • ステロイドの塗り薬
  • ヒスタミン薬や抗アレルギー薬(かゆみ止め)の内服
  • 症状が強いときはステロイド薬の内服

自家感作性皮膚炎が含まれる病気

自家感作性皮膚炎のタグ

自家感作性皮膚炎に関わるからだの部位