ひこつしんけいまひ
腓骨神経麻痺
足首や足の指を持ち上げる運動とすねの外側から足の甲にかけての皮膚の感覚を支配している腓骨神経の麻痺
6人の医師がチェック 81回の改訂 最終更新: 2017.06.15

Beta 腓骨神経麻痺のQ&A

    腓骨神経麻痺の原因、メカニズムについて教えて下さい。

    腓骨神経とは、膝の外側にある腓骨頭という骨の部分を通り、すねの外側や足の甲を支配している神経です。腓骨神経麻痺は、腓骨神経が圧迫されて起こります。原因は、ギプス固定による圧迫や、寝たきり状態や手術中に腓骨頭を圧迫したままの姿勢が続いた場合に起こります。その他にも、強くぶつけた場合、骨折した場合や、腫瘍が原因で起こります。

    腓骨神経麻痺が発症しやすくなる、または腓骨神経麻痺の人が他に注意すべき病気はありますか?

    腓骨神経麻痺は、長時間膝の外側が圧迫されることで引きこされるため、入院や病気などで長期間寝ている状態が続いている人は注意が必要です。

    腓骨神経麻痺は、どんな症状で発症するのですか?

    主な症状は足のしびれや、足の感覚が鈍くなることです。しびれの部位は、すねの外側から足の甲と、足の指の甲側です。神経の走行上、足の小指は症状が出ないことが多いです。また、足首に力が入りにくくなり、つま先を上に挙げることが難しくなります。

    腓骨神経麻痺が重症化すると、どのような症状が起こりますか?

    重症化すると、つま先を挙げることが難しくなり、歩くことが難しくなってきます。つま先が上がらないため、足を引きずった歩き方になり、つまずきやすくなります。そのため、何もないところでも転んでしまう場合もあります。

    腓骨神経麻痺は、どのように診断するのですか?

    問診で、足のしびれや麻痺について調べます。腓骨頭(膝の外側)の周りをたたくと、すねの外側や足の甲にしびれや痛みが走り、腓骨神経麻痺が疑われます。X線(レントゲン)検査やMRI検査で神経が圧迫されている箇所を調べることが出来ます。また、筋電図検査や神経伝導速度検査でも、神経が障害されているかみることができます。

    腓骨神経麻痺と診断が紛らわしい病気はありますか?

    椎間板ヘルニアや、腰部脊柱管狭窄症など、脊髄が圧迫されるような病気の人も、腓骨神経麻痺と同様に足にしびれが出る場合があります。背中のX線(レントゲン)検査やMRI検査で診断することができます。また、糖尿病の患者さんは、合併症として神経障害が現れることがあります。

    腓骨神経麻痺の治療法について教えて下さい。

    主な治療方法は、保存療法と手術療法です。保存療法では、腓骨頭周囲を圧迫しないようにし、薬物療法でしびれや痛みを和らげます。麻痺がある場合には、運動療法を行い、足首のストレッチや筋力トレーニング、歩行練習を行います。麻痺の程度によっては、つま先が下がらないよう足の装具を用います。骨折などのけがや、腫瘍によるものであれば、手術を行って原因を取り除きます。神経が損傷している場合は、神経をつなぎ合わせたり、移植する手術を行う場合もあります。

    腓骨神経麻痺に関して、日常生活で気をつけるべき点について教えて下さい。

    腓骨頭部分を圧迫しないよう予防することが大切です。長期間ベッドの上で安静にしなければならない場合や、寝たきり状態の場合には、クッションを使うなどして、腓骨頭を圧迫しないよう工夫しましょう。

    腓骨神経麻痺は、完治する病気ですか?あるいは、治っても後遺症の残る病気ですか?

    圧迫されている期間が長かったり、神経が大きく損傷されている場合には、しびれや麻痺が残る場合があります。神経の手術によって回復する場合もありますが、一概には言えません。症状と検査結果から、どの程度症状が続くのか、主治医と相談してみましょう。

    腓骨神経麻痺に関して、マッサージによって足のしびれは治りますか?

    マッサージをすることで、足のしびれが治るというはっきりとした根拠は今のところありません。患者さんによっては、マッサージ直後は楽になったと話す方もいますが、完全にしびれを取ることは難しいかもしれません。しびれが続くような場合には、手術が必要なこともあります。医師とよく相談し治療方法を決めましょう。また、足のしびれは放置していると、治りにくくなったり、しびれの原因となるほかの病気が隠れている場合もあります。自己判断はせず、受診をした上で治療方法を決めましょう。

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