まんせいふくまくえん
慢性腹膜炎
結核や悪性腫瘍(がん)など腹部の病気に伴って、腹部の内側で炎症が治らずに持続する状態
6人の医師がチェック 76回の改訂 最終更新: 2017.08.05

慢性腹膜炎の基礎知識

POINT 慢性腹膜炎とは

慢性腹膜炎は結核や悪性腫瘍(がん)など腹部の病気に伴って、腹部の内側で炎症が治らずに持続する状態です。主な症状は腹痛・食欲不振・吐き気・嘔吐・便秘などになります。 症状や身体診察に加えて、血液検査・画像検査・超音波検査などで慢性腹膜炎を疑い、腹水を採取して顕微鏡で調べることで診断します。原因に応じた治療を行いますが、腹水が貯留することで生活がしづらい場合は、針を刺して腹水を抜く治療を行います。慢性腹膜炎が心配な人や治療したい人は、消化器内科や消化器外科を受診して下さい。

慢性腹膜炎について

  • 結核悪性腫瘍がん)など腹部の病気に伴って、腹部の内側で炎症が治らずに持続する状態
    • 結核、腹部のがん、手術などで腸が癒着した場合に起こることが多い

慢性腹膜炎の症状

  • 共通して見られる症状
    • 腹痛
    • 食欲不振
    • 吐き気
    • 嘔吐
    • 便秘
  • 結核が原因の場合の症状
    • 微熱
    • だるさ、疲れやすさ
  • がんが原因の場合の症状
    • 腹水が溜まる
    • 発熱
  • 癒着が原因の場合の症状
    • お腹が張る

慢性腹膜炎の検査・診断

  • 症状から診断する
  • 原因となる病気があるか調べる

慢性腹膜炎の治療法

  • 原因となる病気の治療をする
  • 発見が遅れると、腸閉塞(腸が塞がる病気)を起こして緊急手術になることがある

慢性腹膜炎が含まれる病気

慢性腹膜炎のタグ

慢性腹膜炎に関わるからだの部位