へんぺいそく
扁平足
「土踏まず」(足の裏の内側)がなくなり、平べったくなった状態のこと
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最終更新: 2022.03.16
扁平足の基礎知識
POINT 扁平足とは
土踏まずがなくなり足の裏が平べったくなった状態です。原因はさまざまです。例えば、運動不足によって起こることもあれば、その反対で、筋肉の異常な発達によって起こることもあります。扁平足になると歩き方に違和感や痛みが現れます。レントゲン検査で骨の状態を調べ、特殊な器具を使って足の裏にどのくらいの力が加わっているかをが調べられることもあります。症状に応じて治療法は異なります。軽症の場合は装具の着用を行い、日常生活に支障が出るほどの重症な場合は手術(骨切り術、靭帯移行術など)が検討されます。扁平足について相談したい人は整形外科を受診してください。
扁平足について
- 「土踏まず」(足の裏の内側)がなくなり、平べったくなった状態
- 踵が内側に倒れることで、足全体が床についた状態になる
- 足の裏の筋肉が発達しすぎて、筋肉の膨隆により足全体が床についた状態になることもある
- 主な原因
- 運動不足
- 生まれつき、または生活習慣(歩き方など)による骨の変形
- 筋肉の発達
- ケガ
- リウマチ
- 神経障害
先天性疾患 (先天性 垂直距骨、足根骨癒合症など)
- 女性に多い
扁平足の症状
- 歩き方に違和感がある
- 足や足指の痛みが強い
- 外反母趾を
合併 することがあり、その痛みも関係する
- 外反母趾を
- 足以外の部位に負担がかかり、痛みが出ることもある
扁平足の検査・診断
- 視診:座った状態や立った状態での足元の形を調べる
レントゲン 検査:立った状態で足の骨の形を調べる- この検査で、重症度を判定する
- 立った状態で足の裏がどの程度ついているか、どこに力が加わっているか(足圧分布)といったことを調べることもある
- 足圧分布を測る装置がある施設で検査が可能
扁平足の治療法
- 装具療法
- 足首または親指の装具を着けることがある
- リハビリテーション:筋力増強、関節可動域を広げる練習、歩き方の練習などを行う
- 薬物療法:痛みがある場合に、鎮痛薬を使用する
- 手術:重症である場合、日常生活に支障がでる場合に行う
骨切り術 靭帯 移行術- アキレス腱延長術 など
- 3歳前後までに
治癒 する場合が多い