ぶどうきゅうきんせいねっしょうようひふしょうこうぐん
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群
黄色ブドウ球菌という細菌から出る毒素が原因で、顔から始まり全身の皮膚に水ぶくれを起こす。基本的に目や口などの粘膜には症状が出ない
8人の医師がチェック 99回の改訂 最終更新: 2017.12.06

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の基礎知識

POINT ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群とは

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群は黄色ブドウ球菌による感染が原因の皮膚の病気です。主な症状として発熱に加えて発疹や水ぶくれが全身に出ますが、目や口の中には出ないことが特徴になります。黄色ブドウ球菌の感染自体で皮膚に症状が出るのではなく、黄色ブドウ球菌の出す毒素によって症状が出ると考えられています。 多くの場合診断は症状と病状に経過から下されます。治療は抗菌薬を用いて行いますが、皮膚の症状が強い場合は皮膚を保護する薬を使います。ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群が心配な人や治療したい人は、皮膚科や小児科、感染症内科を受診して下さい。

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群について

  • 黄色ブドウ球菌という細菌から出る毒素が原因で、顔から始まり全身の皮膚に水ぶくれを起こす
  • 0-3歳児に多い
    • 特に生後1か月以内の新生児は重篤化することがあるので注意
  • 大人がブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群(SSSS)になる場合は免疫力の落ちている人や腎機能の悪い人に多い
    • 大人のSSSSの死亡率は高い(約半数が死亡する)
    • 黄色ブドウ球菌の菌血症(血管内に細菌が侵入してきて血液に感染する)を伴うことが多い
  • 伝染性膿痂疹とびひ)も黄色ブドウ球菌の毒素による病気であるが、SSSSの方が全身にその毒素が回った状態である

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の症状

  • 発熱とともに、目や口の周りに赤い発疹、水ぶくれができる
  • その後全身に、紅斑や水ぶくれができる
    • 水ぶくれが破れると皮膚がはがれ落ちる
  • 目や口の中などの粘膜には病変が起こらないのが特徴
  • 目やにが出てくる

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の検査・診断

  • 細菌検査
    • 皮膚に付着している液や血液を培養して症状の原因となっている菌を調べる

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群の治療法

  • 抗菌薬の使用
    • 入院し、点滴による使用が基本
    • 主にペニシリン系、セフェム系抗菌薬などを使う
    • 耐性菌 (MRSA) を考慮する場合にはバンコマイシンといった抗MRSA薬を用いる
  • 皮膚病変が重い場合には熱傷やけど)と同様に治療する
  • およそ1-2週間程度で症状が落ち着き、1か月程度で治癒する

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群のタグ

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