なんちせいげりしょう

難治性下痢症

2週間以上続き、原因の特定や治療が難しい下痢のこと。先天的な病気が原因となることが多い

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5人の医師がチェック 111回の改訂 最終更新: 2017.05.15

難治性下痢症の基礎知識

難治性下痢症について

  • 2週間以上続く原因が特定できない下痢のこと
  • 主な原因として以下の4つが挙げられる
    • 腸で栄養素(炭水化物、タンパク質、脂肪など)の消化ができない
      ・膵臓から分泌される消化酵素体内で起こる化学反応を助け、速やかに反応が進むようにする物質の機能不全
    • 腸で栄養素の吸収ができない
      ・腸の粘膜の異常
    • 腸で水分の吸収ができない、あるいは水分の異常分泌
    • 腸蠕動(腸の収縮運動)が激しい
  • 原因となる具体的な病気の例
    • 先天性生まれつき、または生まれた時から起きていること。「後天性(後天的)」の対義語微絨毛萎縮筋肉や内臓などが、やせ衰えて小さくなること
    • 先天性クロール下痢症
    • VIPホルモン体内で作られて、血流にのって体の特定の部位を刺激する物質。内分泌物質とも呼ばれる産生腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類される
    • 大腸菌健康なヒトの大腸内で生息し、また環境中にも広く分布している微生物感染性腸炎
    • 甲状腺機能亢進症
    • 食物過敏性腸症
    • 過敏性腸症候群

難治性下痢症の症状

  • 主な症状
    • 生後数日以内に始まる下痢
    • 体重が増えない
    • 栄養障害
    • 成長障害
  • 慢性化した際の症状
    • 免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患力低下により、重度の感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称をきたす
    • 貧血
    • 皮膚炎

難治性下痢症の検査・診断

  • 便検査
  • 食物過敏性腸症が疑われる場合はアレルギー免疫反応によって、体が過剰な防御反応を起こして悪影響が生じてしまう状態の原因となる食物を特定する必要がある
  • 必要に応じて生検病気(病変)の一部を採取すること。また、それを顕微鏡で詳しく調べる検査のこと。病気の悪性度の確認や、他の検査では診断が難しい病気の診断のために行われるを行い腸粘膜の異常を調べる
  • クリニテスト:便の酸性度を調べる
    • 糖質が吸収できない場合に酸性化する

難治性下痢症の治療法

  • 脱水症の治療を行ったあと、栄養療法を行うことが治療の基本
    • 栄養療法はすでに消化された状態のタンパク質やアミノ酸タンパク質を構成する、より小さな物質。20種類のアミノ酸が鎖状につながることで、さまざまなタンパク質が作られているの含まれた栄養剤を使用する
  • 腸から栄養が摂れない場合は、点滴で静脈から栄養を摂る
  • 細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつ感染が原因となっていることはほとんどないので、抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がない抗生物質微生物が産生する細胞の増殖や機能を阻害する物質。抗菌薬・抗ウィルス薬・抗がん薬を含む)を使用しても効果はない
    • むしろ腸内細菌叢(常在菌)を乱すため下痢は悪化する
  • 先天性疾患生まれた時から存在する病気。身体の構造の問題や免疫の問題が多いが原因の場合は下痢を予防するのは困難

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難治性下痢症に関わるからだの部位