じべるばらいろひこうしん
ジベルバラ色粃糠疹
10代から30代に多い、胴体に生じやすい赤い発疹(ブツブツ)を特徴とする疾患。自然と治り、重症化することはほぼない
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最終更新: 2022.03.29
ジベルバラ色粃糠疹の基礎知識
POINT ジベルバラ色粃糠疹とは
胴体を中心に赤い発疹が出る病気です。自覚症状はかゆみ程度でその他はほとんどありません。原因として感染症(ウイルスや細菌による)に対するアレルギーの関与も疑われれていますが、はっきりとしたことはわかってはいません。発疹は点状から小指大のものまでさまざまで、似たような症状は他の病気でも見られます。診断は問診と診察から行われますが、他の病気と見分けるために血液検査や尿検査が行われることがあります。自然に治ることが多いために特別な治療の必要はありませんが、かゆみなどの症状が強い場合は抗ヒスタミン作用のある内服薬やステロイドが含まれた塗り薬が使われます。ジベルバラ色粃糠疹が心配な人は皮膚科を受診してください。
ジベルバラ色粃糠疹について
- 10代から30代に多い、胴体に生じやすい赤い
発疹 を特徴とする疾患 - 自覚
症状 はかゆみ程度で少ないことが多く、自然に治り、ほとんどの場合心配のない病気である - 原因は
ウイルス 感染や細菌 感染に対するアレルギー といった考えがあるが、結論は出ていない - 他人に伝染することはない
ジベルバラ色粃糠疹の症状
ジベルバラ色粃糠疹の検査・診断
- 特徴的な
発疹 の形、分布、経過により診断が行われる 症状 が似ている病気が多くそれらを区別する必要がある- 充分な
問診 - 血液検査
- 尿検査
- 充分な
ジベルバラ色粃糠疹の治療法
- 1-2ヶ月で自然
治癒 するため、特別な治療法は必要ない- かゆみが強い場合には、抗
ヒスタミン 薬などのかゆみ止めの内服が行われる 発疹 に対して、ステロイド 外用薬 が用いられる場合がある- 紫外線照射や日光浴も効果的であるという意見がある
- かゆみが強い場合には、抗
- 注意すべき点
- 発疹をこすると痕が残りやすいので気を付ける
- 保湿をすることで、発疹の痕は薄くなる
- 濡らしたタオルや保冷剤で患部を冷やすと、かゆみが治まることがある
- お酒や辛い食べ物はかゆみが強くなるので、控えた方が良い