うぇーばーくりすちゃんびょう
ウェーバー・クリスチャン病
脂肪織(皮膚の深い部分)に起きた炎症の影響で、痛みを伴う皮下結節ができる。はっきりとした原因は分かっていない。
6人の医師がチェック
110回の改訂
最終更新: 2022.03.25
ウェーバー・クリスチャン病の基礎知識
POINT ウェーバー・クリスチャン病とは
脂肪織と呼ばれる皮膚の深い場所にあるい部位に炎症が起こり、痛みを伴うしこりができる病気です。発熱を伴うことが多く、症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返します。はっきりした原因は分かっていません。自己免疫疾患や悪性リンパ腫に伴い、同じような発疹が出ることがあるので、これらの病気が背景に隠れていないかを確認することが重要です。治療としてはステロイド、免疫抑制薬などの薬剤を使用します。気になる方は皮膚科を受診してください。
ウェーバー・クリスチャン病について
- 発熱を伴って脂肪に
炎症 (脂肪織炎)が起き、痛みを伴う皮下結節ができる病気- 皮下結節は数cm程度が多い
- 症状は主に手足の皮下に起こり、時に腹部や背部に起こる
- 内臓脂肪にも炎症が起きた時は、致命的になることもある
- 治った後も再発を繰り返すことが多い
- はっきりした原因は分かっていない
- 非常にまれな病気若年~中年の成人に起きやすい
- 若年~中年の成人に起きやすい
- 女性が7割
ウェーバー・クリスチャン病の症状
- 急に発熱と痛みのある皮下結節が多発する
- 単一の皮下結節が1年以上続くことも多い
- 関節痛を伴うこともある
ウェーバー・クリスチャン病の検査・診断
- 皮膚
生検 :皮膚の腫れている原因を調べる- 皮膚の腫れている部分を採取して顕微鏡で調べる
- 血液検査:
自己免疫疾患 や悪性リンパ腫など、その他の病気でないことを調べる - 脂肪織炎が血液疾患によるものと想定される場合は
リンパ節 や骨髄 の検査をする
ウェーバー・クリスチャン病の治療法
- 主な治療
ステロイド薬 の内服治療- 効果が不十分な場合、ステロイド薬に加えて
免疫 抑制薬(アザチオプリン、シクロスポリンなど)を使うことがある
- 一度症状がやわらいでも再発することがあり、長期間にわたって治療を続ける必要がある
ウェーバー・クリスチャン病のタグ
ウェーバー・クリスチャン病に関わるからだの部位
