がくかんせつしょう
顎関節症
口を開くときに音が鳴ったり、顎に痛みがあって口が開きにくくなる状態
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最終更新: 2023.08.21
顎関節症の基礎知識
POINT 顎関節症とは
口を開くときに音が鳴ったり、顎の痛みのために口が開きにくくなる状態のことです。顎の関節がずれてしまい、開けたり閉めたりするためのスペースが狭くなることが原因です。歯を食いしばったり歯ぎしりをしたりといったことでなることもあれば、食習慣やかみ合わせが原因になることもあります。顎関節症の診断には問診や画像検査によって行います。柔らかいものを食べることや必要時以外は口は閉じたままにしておくなど顎に負担をかけないような生活が重要です。顎関節症が心配な人は口腔外科や耳鼻咽喉科を受診してください。
顎関節症について
- 口を開くときに音が鳴ったり、顎に痛みがあって口が開きにくくなる状態
- 顎の関節がずれてしまい、開けたり閉めたりするためのスペースが狭くなる
- そのことで関節がこすれて音が鳴り、
炎症 を起こす - 最近では顎を動かす筋や腱に問題があると報告されている
- 顎の周りの筋肉は首や肩と繋がっており、頭痛や肩こりも引き起こされる
- そのことで関節がこすれて音が鳴り、
- 主な原因
- 歯を食いしばる
- 歯ぎしり
- 食習慣
- 噛み合わせの異常
- 精神的ストレス
- 日本では成人の約半数近くに顎の不調を感じている人がいる
発症 頻度は、歯科受診患者総数の約10%とされている- 20代〜40代の女性に多い
顎関節症の症状
- 顎自体の症状
- 顎を動かしたときの筋の痛み
- 顎を動かしたときの顎関節の痛みやカチッ、ゴキゴキという音
- 開口障害
- その他に見られる症状
- 頭痛
- 首から腕へ放射状に広がる痛みとこわばり
- めまい
- 耳詰まりや耳の痛み
- 睡眠障害
顎関節症の検査・診断
- 症状の詳細な
問診 :痛みの出る顎の動きやその他の症状について - 画像検査:関節に
炎症 が起こっていないか、関節にずれがないかなどを調べる- 頭部
レントゲン 頭部CT
- 頭部
- 場合によっては
頭部MRI や顎関節鏡 視検査(内視鏡 を使って関節内を観察する)なども行う
顎関節症の治療法
- セルフケア
- 柔らかいものを食べる(
炎症 がある間はあまり負荷をかけない方が良いため) - 日常の姿勢や動作を中心とした生活習慣を指導する
- 顎に負担をかけないよう心掛ける
- 口は閉じておく
- 肩や首のストレッチを行う
- 柔らかいものを食べる(
対症療法 - 薬物治療
- 痛み止め:痛みが強いときに使用する
- 筋弛緩薬:頭痛や肩こりが強いときに使用する
- リハビリテーション
- 場合によっては物理療法(温熱や冷却、レーザーなどの物理的な刺激を使って治療すること)を行うことがある
- 薬物治療