過換気症候群の治療、対処法について
過換気症候群では、過呼吸によって体内の二酸化炭素が減少し、息苦しさ、手足や口周りの痺れ、
1. 過換気症候群の治療:ゆっくりと呼吸する
初めて過呼吸
一方で、精神的な要因で過換気症候群になっているとの診断がすでについている人や、過換気症候群を繰り返しているような人では過度に心配する必要はありません。命に関わるような状態ではないから大丈夫と自分を落ち着かせ、ゆっくりと呼吸をしているだけで症状は改善します。
ストレス、不安、過度の緊張などが原因で過呼吸になっているところに、息苦しさ、しびれ、動悸などの症状まで出てくるので、患者さんの不安感は相当大きいものです。
「呼吸ができずにこのまま死んでしまうのではないか」と恐怖を感じる人も少なくありません。しかし、落ち着いて対処すれば数十分以内には劇的に症状が改善すると理解すれば、落ち着いて行動しやすくなると思います。
なかなか自力で落ち着いて呼吸をできない人では、以下のような治療法も行われています。
2. ペーパーバッグ再呼吸法

ペーパーバッグ再呼吸法では、紙袋などに口鼻をつけた状態で呼吸を繰り返します。したがって、自身が吐き出した息を再度吸うことになります。過換気症候群の症状が出る主な原因は、呼吸が速すぎるために体内の二酸化炭素が排出されすぎてしまうことです。ペーパーバッグ再呼吸法では、自分の吐いた二酸化炭素が多く含まれた吐息をまた吸い込むことで、二酸化炭素不足を防ぐことができるわけです。
この方法は若くて持病がなく、過換気発作を繰り返すような人に向いている治療です。一方で心臓や肺などの病気が原因で、身体が多くの酸素を必要として過換気になっているときにはこの治療法は危険です。多くの酸素を必要として過換気になっているのに、酸素濃度の低いいったん吐いた息を吸ってしまうことになるからです。
そのため、「過呼吸の対処法は誰でもペーパーバッグ再呼吸法」と安易に考えてはいけません。精神的な要因で過呼吸を繰り返しており、身体の持病がない人でのみ有効な治療法と考えてください。
3. 内服治療
過換気症候群は精神的不安や極度の緊張から、過呼吸状態に陥ることで
こういった精神的な要因で過呼吸が起きている人では、まずは過換気症候群という状態をよく知り、落ち着いて対処することが大事です。しかし、自力で対処することが難しいときは、心療内科や精神科などのメンタルヘルスに関わるお医者さんの助けが必要です。お医者さんと対処法を相談するだけで改善する人もいますし、以下のような不安を和らげる薬などを処方されることもあります。
【過換気症候群に処方される飲み薬の例】
- デパス®(一般名:エチゾラム)
- ワイパックス®(一般名:ロラゼパム)
- ソラナックス®(一般名:アルプラゾラム)
- ルボックス®(一般名:フルボキサミンマレイン酸)
- パキシル®(一般名:パロキセチン) など多数
こうした薬には依存性やその他副作用があるものも含まれ、安易にこれらの薬に頼ることは推奨できません。しかし、お医者さんと相談しつつ薬を調整することで、不安な症状を乗り越える手助けをしてくれます。