過換気症候群の症状について:過呼吸、手足の痺れ、動悸など
過換気症候群では不安感や緊張などの精神的な要因で、呼吸が速くなりすぎることによりさまざまな症状が出現します。そうした症状が不安感や緊張をいっそう悪化させ、さらに過呼吸を助長するという悪循環に陥りがちです。ここでは過換気症候群に関連した症状について解説します。
1. 過換気症候群の主な症状
過換気症候群はストレスや、その他メンタル面の問題で過呼吸となることが引き金になります。若い女性に多い病気ですが、近年は中年男性が
身体が本来必要とするよりも多くの呼吸をしてしまうことにより、体内の二酸化炭素のバランスが乱れます。これによってさまざまな症状が出現します。
【過換気症候群の主な症状】
- はやい呼吸
- 呼吸困難感
- 胸痛
動悸 - めまい
- 発汗
- 手足や口の周りの痺れ
- 筋肉のけいれん など
これらの症状は主に呼吸が速すぎるために出現している症状です。そのため、脳はもっと呼吸をゆっくりするように身体に命令を出します。しかし、この命令により「呼吸がしにくい」と感じてしまい、「このまま呼吸ができずに死んでしまうのではないか」という不安感が強まります。そうしてますます不安感から呼吸が速まってしまう、という悪循環に陥りがちです。
2. 過換気症候群の症状で受診する医療機関
もし過換気症候群で困って医療機関を受診するとなったときに、何科を受診すべきか迷う人は多いかもしれません。過換気症候群の症状は突然出現するもので、夕方から夜間に起きやすいです。そのため一般的な医療機関は開いていないことが多く、選ぶ余地なく夜間休日診療所や救急病院などを受診することになります。
過換気症候群は精神的な要因で生じるものですが、何らかの身体の病気が原因で二次的に呼吸が速くなることもあります(通常、このような場合は過換気症候群とは呼びません)。そのため、初めて過呼吸の症状で困った人はできる限り内科や救急科を受診するようにしてください。日中で専門科を選べる場合には、呼吸器内科がよいと考えられます。
一方で、過換気症候群は繰り返しやすいことも知られています。メンタル面の問題が原因で症状を繰り返す人は、心療内科や精神科などで相談し、過呼吸