起立性低血圧症の注意点:転倒対策など
起立性低血圧症はお年寄りや成長期の人に起こりやすいです。お年寄りの起立性低血圧症は転倒から大事故に繋がる可能性があります。ゆっくり立ち上がったり、周りの人に介助してもらうなど、転倒しないための対策をとるようにしてください。
1. 起立性低血圧症はどういう人に起こりやすいか?
起立性低血圧症はお年寄りや小学校高学年から中学生の成長期の人に起こりやすいです。以下でその理由を説明していきます。
お年寄り
お年寄りの10%程度が起立性低血圧症を持っていると報告されています。お年寄りは血圧を調整する神経の働きが衰えたり、血管が硬くなる(
小学校高学年から中学生
お年寄りほどではないですが、小学校高学年から中学生のお子さんも注意が必要です。成長期では身体の発育に対して神経の成長が不十分になるため、めまい、ふらつき、腹痛といったさまざまな身体の不調を自覚することがあります。このような状態を「起立性調節障害」と言います。
起立性低血圧症は起立性調節障害の症状の一つとして起こることがあります。思い当たる症状があれば、小児科への受診をお勧めします。
2. お年寄りの起立性低血圧症は特に注意が必要?

お年寄りで起立性低血圧症があると死亡率が高くなることが報告されています。これは直接の死因になるというよりは、起立性低血圧症が転倒を引き起こし、骨折や寝たきりなどにつながるためと考えられています。
そのため、起立性低血圧症の人では転倒を起こさないための対策を考えておくことが重要です。
参考文献
3. 起立性低血圧症の転倒対策
起立性低血圧症の転倒対策として具体的なものとして以下のものがあります。
- 立ち上がる時の対策
- ゆっくりと立ち上がる
- 手すりにつかまる
- まわりの人のサポートが得られる時は介助してもらう
- 起立性低血圧症が起こりやすいタイミングを意識しておく
- お風呂あがり
- 食後
- 飲酒後
- 排便後
- 筋力が衰えないようにするための対策
- 日頃から適度な運動をする
- 在宅リハビリ・通所リハビリを活用する
筋力が衰えるとバランスを崩しにくくなります。そのため、筋力が衰えないようにすることは転倒防止につながります。また、起立性低血圧症はお年寄りに多いので、同時に以下の一般的な転倒対策を行っておくと良いです。
- 一般的な転倒対策
- 歩行時には杖や歩行器を使う
- すべりやすい場所にてすりをつけておく
- 家の中の段差を減らす
- コード類が転倒の原因にならないように整理しておく
転倒防止に必要なリハビリや、リフォーム、日用品の購入には介護保険が使えることがあります。詳しくは担当のお医者さんやケアマネージャーに相談してみてください。