けっかくせいせきついえん(せきついかりえす)
結核性脊椎炎(脊椎カリエス)
結核菌が脊椎(背骨)に感染する病気。椎体が破壊され変形してしまうことで後遺症がのこることが多い
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最終更新: 2022.03.11
結核性脊椎炎(脊椎カリエス)の基礎知識
POINT 結核性脊椎炎(脊椎カリエス)とは
結核菌が椎体(背骨)に感染した状態のことです。椎体は破壊されて変形することが多いです。変形した骨によって神経が圧迫されると、痛みやしびれ、感覚の異常が現れます。 検査を行う場合は、レントゲンやCT検査で骨の状態を観察し、細菌学的検査で結核菌の存在を確認します。初期に自覚しやすい症状が痛みやしびれなので、最初に整形外科や神経内科を受診することが多いですが、結核性脊椎炎と判明した場合は感染症内科を紹介されることも多いです。
結核性脊椎炎(脊椎カリエス)について
- 結核菌が脊椎(背骨)に感染し、障害を起こす病気
- 体内に潜伏していた結核菌が脊椎に移動して、脊椎で繁殖する
- 多くの場合は骨以外で感染していた結核菌が血流に乗って脊椎に移動する
- 化膿した部分の腫脹や骨の変形が脊髄を圧迫することで症状が起こる
- 体内に潜伏していた結核菌が脊椎に移動して、脊椎で繁殖する
- 主な原因
- 幼児や高齢者に多い
- 腰椎または胸椎(胸から腰にかけての背骨)に起こることが多い
- 椎体に感染すると骨の破壊と変形が起こる
- 椎体の内側を走っている脊髄に影響が及ぶとしびれや痛みなどが出現することがある
- 椎体の感染だけであれば体外に結核菌が出にくいため感染性は低いが、肺や皮膚にも感染がある場合には感染性を考慮する必要がある
結核性脊椎炎(脊椎カリエス)の症状
- 腰痛:安静にしていても痛みがでる
- 発熱
- 倦怠感
- 運動麻痺:手足(特に足)のしびれ、動かしにくさ
- 感覚障害:感覚が鈍くなる
結核性脊椎炎(脊椎カリエス)の検査・診断
- 細菌学的検査:結核菌がいるのかを調べる
- 抗酸菌塗抹検査
- 抗酸菌培養検査
- 結核遺伝子検査
- 血液検査:全身の状態や炎症の程度を調べる
- 画像検査:脊椎の骨折やずれなどを調べる
- レントゲン検査(X線写真)
- CT検査
- MRI検査:脊髄(背骨の中を通る神経)の障害を調べるために行う
- 骨シンチグラフィ:脊椎のどの部分に障害が及んでいるかなどを調べる
結核性脊椎炎(脊椎カリエス)の治療法
- 主な治療
- 予防
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