らいむびょう

ライム病

主にマダニによって伝染する感染症。全身にさまざまな症状が出る。

病気に関連する診療科の病院を探す
6人の医師がチェック 113回の改訂 最終更新: 2017.07.21

ライム病の基礎知識

POINTライム病とは

ライム病はマダニを媒介とした人畜共通の感染症です。症状は3段階に分かれます。最初に時期には体の一部に赤い皮疹と発熱・筋肉痛・関節痛・頭痛が見られます。次に症状が全身に広がっていきます。最後に感染から数カ月から数年経つと、皮膚の萎縮性変化や関節の慢性的な炎症をきたすようになります。 診断は症状の経過と血液検査や細菌検査から総合的に行われます。治療は抗菌薬(テトラサイクリン系抗菌薬やセフェム系抗菌薬など)を用いて行われます。また、マダニのいる野山を歩く時には、ライム病にならないように長袖・長ズボンを着用することが大切です。ライム病が心配な人や治療したい人は、感染症内科や皮膚科を受診して下さい。

ライム病について

  • マダニにより伝染されるスピロヘータ細菌の中の1グループで、らせん状の体を持つもの。梅毒、レプトスピラ症などはスピロヘータが原因の感染症であるという細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつ感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称
  • スピロヘータは血液に乗って全身に広がり、様々な症状を起こす
  • 日本での感染例は、年間5-10人程度
  • 感染初期(ステージがん等の進行の程度を示す言葉。がんの場合、大きさや広がり、リンパ節転移の有無、他の臓器への転移の有無などで決定され、治療方法に影響する1)、播種期(ステージ2)、慢性期(ステージ3)の病期がん等の進行の程度を示す言葉。がんの場合、大きさや広がり、リンパ節転移の有無、他の臓器への転移の有無などで決定され、治療方法に影響するにわけられる
  • 日本では、慢性期に移行したとみられる患者は報告されていない

ライム病の症状

  • 初期に起こる症状
    • 筋肉痛、関節痛
    • 頭痛
    • 発熱、悪寒
    • 全身のだるさ
  • 進行した場合の症状
    • 皮膚症状:マダニに咬まれて3〜30日くらいで、傷口から赤い発疹皮膚に起こる、何かしらの目に見える変化の総称が広がっていく
    • 神経症状:髄膜炎顔面神経麻痺など
    • 心疾患:心膜炎、心筋炎など
    • 関節炎、筋肉炎

ライム病の検査・診断

  • 血液検査、髄液検査背中側から背骨の間に針を刺して、髄液と呼ばれる液体を採取する検査。脳や脊髄に異常がないかを確認するために行う
    • ライム病の病原体の有無を血清を用いて調べる
  • 組織診病気を詳しく調べるために、体や病変の一部を切除して顕微鏡で調べる検査。例えば、腫瘍ががんか否かを調べる時などに行われる:変化のある皮膚の一部を切り取り、病原体を調べる
  • 上記の検査と症状から総合的に診断される

ライム病の治療法

  • 抗菌薬細菌感染症に対して用いられ、細菌の増殖を防ぐ、もしくは殺菌する薬。ウイルスや真菌(かび)には効果がないによる治療が有効である
    • テトラサイクリン系抗菌薬
    • ペニシリン系抗菌薬
    • セフェム系抗菌薬
  • 野山を歩く際にはマダニに咬まれないように予防することが重要
    • 長袖、長ズボンを着用する
    • ズボンの裾を靴下の中に入れる
    • むやみにヤブに入らないようにする
    • マダニに咬まれたのがすぐに分かるように白色の服を着る

ライム病に関連する治療薬

テトラサイクリン系抗菌薬

  • 細菌のタンパク質合成を阻害し細菌の増殖を抑えることで抗菌作用をあらわす薬
    • 細菌の生命維持や増殖にはタンパク質合成が必要となる
    • タンパク質合成はリボソームという器官で行われる
    • 本剤は細菌のリボソームでのタンパク質合成を阻害し細菌の増殖を抑える
  • 内服薬は薬剤の作用持続時間により(短い順に)短時間作用型、中等度作用型、長時間作用型に分けられる
  • 他の種類の抗菌薬と比較した時の特徴
    • ブルセラ症、ライム病などでは優先的に使用される薬剤
    • ヘリコバクター・ピロリ感染での除菌治療で使用される場合もある(他の抗菌薬に耐性がある場合など)
    • 熱帯熱マラリア予防などに使用する場合もある
テトラサイクリン系抗菌薬についてもっと詳しく

ライム病が含まれる病気


ライム病のタグ


ライム病に関わるからだの部位