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QT延長症候群

心電図上のQT延長という特徴を持った病気。突然死を引き起こすような不整脈が起こりやすい状態であるため治療が必要である

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8人の医師がチェック 107回の改訂 最終更新: 2017.05.12

QT延長症候群の基礎知識

QT延長症候群について

  • 心電図検査心臓から出ている弱い電気を感知して、心臓の状態を調べる検査の波形でQ波とT波の間隔が延長すること
  • Q波とT波の間は心臓が拍動した後に次の拍動に向けて準備している期間を指す
    • この時間が通常よりも長いことで不整脈が出やすくなる
  • 多形性心室頻拍という不整脈が出やすく、この不整脈が現れると失神脳への血流が一時的に足りなくなることによって、意識を失うことや突然死が起こる 
    • トルサードポアン(Torsades de pointes(TdP))という特殊な波形が有名
  • QT延長症候群は、先天性生まれつき、または生まれた時から起きていること。「後天性(後天的)」の対義語後天性生まれてから起こること。「先天性(先天的)」の対義語にわけられる
    • 先天性:遺伝子の異常が見つかっている
    • 後天性:主に抗不整脈薬が原因となる
  • 先天性のQT延長症候群は5000人の出生につき1人程度の割合で起こると言われている
  • 先天性QT延長症候群は遺伝性の病気であることが分かっている
    • 常染色体優性遺伝遺伝の形式の一つ。ペアになっている遺伝子のうち、片方にでも異常があれば、その病気が発症し得るような遺伝形式。対義語は常染色体劣性遺伝を示すロマノ・ワード症候群と、常染色体劣性遺伝遺伝の形式の一つ。ペアになっている遺伝子のうち、両方に異常が揃わないと、その病気が発症し得ないような遺伝形式。対義語は常染色体優性遺伝を示すジャーベル・ランゲニールセン症候群がある
  • 突然死を起こしやすいので、症状がなくても心電図心臓から出ている弱い電気を感知して、心臓の状態を調べる検査の異常を指摘されたら検査を受けることが大切
    • 親戚に突然死した人がいないかを確認する

QT延長症候群の症状

  • QT延長症候群そのものは症状を起こさない
  • 多形性心室頻拍という不整脈に至った場合の症状
    • 動悸心臓や太い動脈の脈拍を自覚すること。精神的な緊張や運動だけでなく、ホルモンバランスの異常や貧血など、様々な病気の症状として起こる
    • 失神脳への血流が一時的に足りなくなることによって、意識を失うこと発作比較的急激に、症状が一定時間あらわれること。その後の時間経過や適切な治療によって、症状が無くなりやすいものを指すことが多い
    • 心停止
    • 突然死

QT延長症候群の検査・診断

  • 問診医師が、ある症状や病気についての経過を聞き、質問を繰り返すことで症状の有無を確認する
  • 心電図心臓から出ている弱い電気を感知して、心臓の状態を調べる検査などの心臓の検査を行う
  • 必要に応じて遺伝子検査も行う

QT延長症候群の治療法

  • 治療は主に2つ
    • 薬物治療
      ・β遮断薬
      ・その他の抗不整脈
    • 植え込み型除細動器心室頻拍や心室細動など、突然死に繋がるような不整脈を止めるための機械。胸の皮の下に埋め込まれ、不整脈を感知すると自動で電気ショックを起こすを手術で植え込む
    • ペースメーカ不整脈の治療に用いる小型の機械。心臓に電気刺激を与えて、脈を一定にコントロールするを手術で埋め込む
  • 先天性生まれつき、または生まれた時から起きていること。「後天性(後天的)」の対義語の場合は、運動やストレスにより失神脳への血流が一時的に足りなくなることによって、意識を失うことが誘発される場合があるが、薬物治療により失神をある程度予防できる
  • 心室細動など、危険な不整脈が出る可能性があれば、植込み型除細動器心室頻拍や心室細動など、突然死に繋がるような不整脈を止めるための機械。胸の皮の下に埋め込まれ、不整脈を感知すると自動で電気ショックを起こすで突然死を防ぐ
  • 徐脈脈がゆっくりなこと(50-60回/分以下とすることが多い)。必ずしも病気によるものであるとは限らないがある場合は、ペースメーカを埋め込む
  • 日常生活における注意点
    • 激しい運動や興奮など発作比較的急激に、症状が一定時間あらわれること。その後の時間経過や適切な治療によって、症状が無くなりやすいものを指すことが多いを誘発しやすい要因を避ける
    • 発作を誘発しやすい薬剤は使わない

QT延長症候群に含まれる病気


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