きゅーてぃーえんちょうしょうこうぐん
QT延長症候群
心電図上のQT延長という特徴を持った病気。突然死を引き起こすような不整脈が起こりやすい状態であるため治療が必要である
8人の医師がチェック 107回の改訂 最終更新: 2017.12.06

QT延長症候群の基礎知識

POINT QT延長症候群とは

QT延長症候群はQ波とT波の間隔が通常よりも延びることを指します。生まれつきこういった異常が見られる場合と薬の副作用などで見られる場合があります。QT延長症候群だけでは症状が見られることはありませんが、多形性心室頻拍が見られた場合は動悸や失神などの症状が出ます。 症状や家族に不整脈を持っている人がいないかを問診します。また、心電図検査を行って診断します。治療には脈を抑える薬や脈を整える薬を用いますが、必要に応じて除細動器やペースメーカーを埋め込むことがあります。QT延長症候群が心配な人や治療したい人は、循環器内科を受診して下さい。

QT延長症候群について

  • 心電図検査の波形でQ波とT波の間隔が延長すること
  • Q波とT波の間は心臓が拍動した後に次の拍動に向けて準備している期間を指す
    • この時間が通常よりも長いことで不整脈が出やすくなる
  • 多形性心室頻拍という不整脈が出やすく、この不整脈が現れると失神や突然死が起こる 
    • トルサードポアン(Torsades de pointes(TdP))という特殊な波形が有名
  • QT延長症候群は、先天性後天性にわけられる
    • 先天性:遺伝子の異常が見つかっている
    • 後天性:主に抗不整脈薬が原因となる
  • 先天性のQT延長症候群は5000人の出生につき1人程度の割合で起こると言われている
  • 先天性QT延長症候群は遺伝性の病気であることが分かっている
    • 常染色体優性遺伝を示すロマノ・ワード症候群と、常染色体劣性遺伝を示すジャーベル・ランゲニールセン症候群がある
  • 突然死を起こしやすいので、症状がなくても心電図の異常を指摘されたら検査を受けることが大切
    • 親戚に突然死した人がいないかを確認する

QT延長症候群の症状

  • QT延長症候群そのものは症状を起こさない
  • 多形性心室頻拍という不整脈に至った場合の症状
    • 動悸
    • 失神発作
    • 心停止
    • 突然死

QT延長症候群の検査・診断

  • 問診で症状の有無を確認する
  • 心電図などの心臓の検査を行う
  • 必要に応じて遺伝子検査も行う

QT延長症候群の治療法

  • 治療は主に2つ
    • 薬物治療
      ・β遮断薬
      ・その他の抗不整脈
    • 植え込み型除細動器を手術で植え込む
    • ペースメーカを手術で埋め込む
  • 先天性の場合は、運動やストレスにより失神が誘発される場合があるが、薬物治療により失神をある程度予防できる
  • 心室細動など、危険な不整脈が出る可能性があれば、植込み型除細動器で突然死を防ぐ
  • 徐脈がある場合は、ペースメーカを埋め込む
  • 日常生活における注意点
    • 激しい運動や興奮など発作を誘発しやすい要因を避ける
    • 発作を誘発しやすい薬剤は使わない


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