きゅーてぃーえんちょうしょうこうぐん
QT延長症候群
心電図でQT延長という特徴を持った病気。突然死を引き起こすような不整脈が起こりやすい状態
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最終更新: 2022.12.04
QT延長症候群の基礎知識
POINT QT延長症候群とは
QT延長症候群は心電図で、Q波とT波の間隔が通常よりも延びることを指します。生まれつきこういった異常が見られる人と薬の副作用などで見られる人がいます。QT延長症候群だけでは症状はありませんが、悪化して多形性心室頻拍を起こすと動悸や失神などの症状が出ます。診断のために、症状や家族に不整脈を持っている人がいないか問診されます。また、心電図検査で診断されます。治療には脈を遅くする薬や脈を整える薬を用いますが、必要に応じて除細動器やペースメーカーを埋め込むことがあります。QT延長症候群が心配な人や治療したい人は、循環器内科を受診して下さい。
QT延長症候群について
心電図検査 の波形でQ波とT波の間隔が延長すること- Q波とT波の間は心臓が拍動した後に次の拍動に向けて準備している期間を指す
- この時間が通常よりも長いことで不整脈が出やすくなる
- 多形性心室頻拍という不整脈が出やすく、この不整脈が現れると
失神 や突然死が起こる- トルサードポアン(Torsades de pointes(TdP))という特殊な波形が有名
- QT延長症候群は、
先天性 と後天性 にわけられる- 先天性:遺伝子の異常が見つかっている
- 後天性:主に抗不整脈薬が原因となる
- 先天性のQT延長症候群は5000人の出生につき1人程度の割合で起こると言われている
- 先天性QT延長症候群は遺伝性の病気であることが分かっている
常染色体優性遺伝 を示すロマノ・ワード症候群と、常染色体劣性遺伝 を示すジャーベル・ランゲニールセン症候群がある
- 突然死を起こしやすいので、
症状 がなくても心電図 の異常を指摘されたら検査を受けることが大切- 親戚に突然死した人がいないかを確認する
QT延長症候群の症状
QT延長症候群の検査・診断
問診 で症状 の有無を確認する心電図 などの心臓の検査を行う- 必要に応じて遺伝子検査も行う
QT延長症候群の治療法
QT延長症候群が含まれる病気
QT延長症候群のタグ
QT延長症候群に関わるからだの部位


