ぎらんばれーしょうこうぐん
ギランバレー症候群
細菌やウイルスの感染をきっかけに、免疫が自分の神経を攻撃してしまい、感覚障害や筋力低下が起こる。
12人の医師がチェック 146回の改訂 最終更新: 2017.12.06

ギランバレー症候群の基礎知識

POINT ギランバレー症候群とは

ギランバレー症候群は細菌やウイルスの感染をきっかけに、免疫が自分の神経を攻撃してしまう病気です。感覚障害や筋力低下などが起こるのが特徴です。 検査は神経伝導検査・血液検査・腰椎穿刺を行います。症状が軽い場合は経過観察を行いますが、そうでない場合は入院して治療します。その場合、免疫グロブリン療法・血漿交換療法などを行います。高齢者・感染の下痢の後に発症した人などは重症化することがあるので、両手足の感覚障害・力が入りづらいなどの症状が出たら医療機関にかかって下さい。その際は神経内科にかかることをおすすめします。

ギランバレー症候群について

  • 細菌ウイルスの感染をきっかけに、免疫が自分の神経を攻撃してしまう病気(自己免疫性疾患)
    • 神経が障害されることで、感覚障害や筋力低下などが起こる
  • 脱髄型と軸索型によるものがある
  • 日本全体で、1年間で約2000人程度の人に起こる
  • 症状が悪くなったまま生活に支障をきたす場合がある
    • 以下のものがあると状態が悪くなりやすいことが分かっている
      ・症状のピークが重症であること
      ・高齢者
      ・感染による下痢の後に発症するまたは下痢はなくともC. jejuni感染の後に発症したもの
      ・発症してから入院までの期間が短い
      神経伝導検査でのCMAPの低振幅あるいは消失が見られる

ギランバレー症候群の症状

  • ギランバレー症候群になる前に感染症状(かぜなど)がある場合がある
    • かぜや下痢などの症状があった場合、その約1〜2週間後に両手足の感覚障害や力の入りづらさが始まる(筋力低下)
  • 筋力低下は手足から体の中心へとじわじわと広がっていく
    • 胴体の筋肉が麻痺すると呼吸が弱くなる
    • 脳神経へ達するとしゃべりづらくなったり、飲み込みづらくなったり、顔の筋肉が麻痺したりする
  • 自律神経が侵された場合の症状
    • 高血圧・低血圧
    • 頻脈徐脈
    • 顔面紅潮
    • 発汗   など

ギランバレー症候群の検査・診断

  • 神経伝導検査:神経の信号の伝達について検査
  • 血液検査:特殊な抗体(抗ガングリオシド抗体)を測定する
    • 検査結果がでるまで時間がかかるので、治療を既に開始している場合も多い
  • 髄液検査腰椎穿刺を行い、髄液中のタンパクに異常がないかなどを調べる

ギランバレー症候群の治療法

  • 症状がごく軽度の場合は経過観察を行う
  • 症状がある場合は入院して治療
    • 免疫グロブリン療法や、血漿交換療法は病気の期間を短くする
    • 呼吸が難しい場合は、人工呼吸器を使用
  • 2-4週程度をかけて症状が悪くなったのち、3-6か月以内に多くの場合回復する
    • 筋力低下が強ければリハビリテーションを行う


ギランバレー症候群のタグ


ギランバレー症候群に関わるからだの部位


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