ぎらんばれーしょうこうぐん

ギランバレー症候群

細菌やウイルスの感染をきっかけに、免疫が自分の神経を攻撃してしまい、感覚障害や筋力低下が起こる。

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12人の医師がチェック 146回の改訂 最終更新: 2017.07.21

ギランバレー症候群の基礎知識

POINTギランバレー症候群とは

ギランバレー症候群は細菌やウイルスの感染をきっかけに、免疫が自分の神経を攻撃してしまう病気です。感覚障害や筋力低下などが起こるのが特徴です。 検査は神経伝導検査・血液検査・腰椎穿刺を行います。症状が軽い場合は経過観察を行いますが、そうでない場合は入院して治療します。その場合、免疫グロブリン療法・血漿交換療法などを行います。高齢者・感染の下痢の後に発症した人などは重症化することがあるので、両手足の感覚障害・力が入りづらいなどの症状が出たら医療機関にかかって下さい。その際は神経内科にかかることをおすすめします。

ギランバレー症候群について

  • 細菌感染症を起こす微生物の1つ。ウイルスと比較して10-100倍の体の大きさをもつウイルス様々な病気の原因となる病原体の一つ。細菌とは別物であり、抗菌薬は無効であるの感染をきっかけに、免疫病原体に対する体の防御システム。何かのきっかけで、免疫が過剰反応している状態がアレルギーで、免疫が自分自身の体を攻撃してしまうのが自己免疫疾患が自分の神経を攻撃してしまう病気(自己免疫本来は外敵を倒すために働くはずの免疫が、何らかの異常によって自分の体を攻撃してしまう状態性疾患)
    • 神経が障害されることで、感覚障害や筋力低下などが起こる
  • 脱髄電気信号を伝える神経線維を包むカバーのような役割をもった髄鞘が、様々な病気や病態の影響で壊れてしまうこと型と軸索型によるものがある
  • 日本全体で、1年間で約2000人程度の人に起こる
  • 症状が悪くなったまま生活に支障をきたす場合がある
    • 以下のものがあると状態が悪くなりやすいことが分かっている
      ・症状のピークが重症であること
      ・高齢者
      ・感染による下痢の後に発症症状や病気が発生する、または発生し始めることするまたは下痢はなくともC. jejuni感染の後に発症したもの
      ・発症してから入院までの期間が短い
      神経伝導検査神経を皮膚から電気で刺激して、神経を信号が伝わる速さや刺激した時にでる波の大きさを調べる検査。末梢神経の障害の有無が判断できるでのCMAPの低振幅あるいは消失が見られる

ギランバレー症候群の症状

  • ギランバレー症候群になる前に感染症何らかの病原体が引き起こす病気。細菌、ウイルス、真菌などが原因となることが多い。人から人へ直接うつらないものも含めた総称状(かぜなど)がある場合がある
    • かぜや下痢などの症状があった場合、その約1〜2週間後に両手足の感覚障害や力の入りづらさが始まる(筋力低下)
  • 筋力低下は手足から体の中心へとじわじわと広がっていく
    • 胴体の筋肉が麻痺神経の障害により、手足などに十分な力が入らない、感覚が鈍くなるなど、身体機能の一部が損なわれることすると呼吸が弱くなる
    • 脳神経へ達するとしゃべりづらくなったり、飲み込みづらくなったり、顔の筋肉が麻痺したりする
  • 自律神経内臓の活動を調整している神経。交感神経と副交感神経を併せた総称が侵された場合の症状
    • 高血圧・低血圧
    • 頻脈脈が早い状態(100回/分以上とされることが多い)。運動や緊張が原因の、病的でないものも含まれる徐脈脈がゆっくりなこと(50-60回/分以下とすることが多い)。必ずしも病気によるものであるとは限らない
    • 顔面紅潮
    • 発汗   など

ギランバレー症候群の検査・診断

  • 神経伝導検査神経を皮膚から電気で刺激して、神経を信号が伝わる速さや刺激した時にでる波の大きさを調べる検査。末梢神経の障害の有無が判断できる:神経の信号の伝達について検査
  • 血液検査:特殊な抗体白血球が作り出す、免疫の一部を担う物質。体内の病原体に付着して、他の免疫細胞の働きを助けたりする(抗ガングリオシド抗体)を測定する
    • 検査結果がでるまで時間がかかるので、治療を既に開始している場合も多い
  • 髄液検査背中側から背骨の間に針を刺して、髄液と呼ばれる液体を採取する検査。脳や脊髄に異常がないかを確認するために行う腰椎穿刺背中側から背骨の間に針を刺して、髄液と呼ばれる液体を採取する検査。脳や脊髄に異常がないかを確認するために行うを行い、髄液脳や脊髄の周囲を満たしている体液中のタンパクに異常がないかなどを調べる

ギランバレー症候群の治療法

  • 症状がごく軽度の場合は経過観察病気の状態や健康の状態を見守ること。その時点で治療する必要がないと医師が判断した場合や、診断のためにその後の経過を見なければならない場合に行われるを行う
  • 症状がある場合は入院して治療
    • 免疫グロブリン白血球が作り出す、免疫の一部を担う物質。体内の病原体に付着して、他の免疫細胞の働きを助けたりする療法や、血漿交換血液中の、病気を引き起こしている有毒物質や抗体などを取り除く治療療法は病気の期間を短くする
    • 呼吸が難しい場合は、人工呼吸器を使用
  • 2-4週程度をかけて症状が悪くなったのち、3-6か月以内に多くの場合回復する
    • 筋力低下が強ければリハビリテーションを行う

ギランバレー症候群のタグ


ギランバレー症候群に関わるからだの部位