◆結膜自家移植と羊膜移植を比較
翼状片を治療する手術として、異常に増殖した組織を取り除いたあと、自分の結膜を移植する結膜自家移植のほか、羊膜移植という方法があります。羊膜とは、胎盤の組織の一部です。これを移植して目の病気を治療することがあります。
データベースから文献を検索し、自家移植手術と羊膜移植手術を比較した試験を行った文献を検証しました。
その結果は、以下のようになりました。
自家移植の羊膜移植に対する翼状片再発のリスク比は、3か月時点で0.87(95%信頼区間0.43~1.77)、6か月時点で0.53(95%信頼区間0.33~0.85)であった。
自家移植のほうが、羊膜移植より再発が少ないという結果になりました。
研究班は、報告を以下のように締めくくっています。
翼状片切除に関連して、結膜自家移植は羊膜移植より術後6カ月時の再発のリスクが低かった。
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※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。