2016.03.24 | ニュース

脊髄損傷亜急性期の人々に対する行動療法は身体活動を増加させる?

45人を検証
from Journal of physiotherapy
脊髄損傷亜急性期の人々に対する行動療法は身体活動を増加させる?の写真
(C) adimas - Fotolia.com

行動療法は、恐怖症や癖など行動上の問題を抱えている人に行われる心理療法のひとつです。行動療法は脊髄損傷者の身体活動を促進することが可能なのでしょうか?脊髄損傷となった45人を対象に調査しました。

◆リハビリテーション+行動療法の効果を検証

研究班は、45人の亜急性期(発症、受傷まもない急性期を過ぎ、病状が安定している時期)の脊髄損傷の人を対象にしました。対象者は入院リハビリテーションを受けており、手動車椅子を必要としながら生活していました。

対象者は、通常のリハビリテーションに加え行動療法を受ける介入群と、通常のリハビリテーションだけを続ける対照群に分けられました。介入群は退院2か月前から退院6か月後まで行動療法を受け、退院2か月前、退院時、退院6か月後、12か月後のそれぞれで身体機能を評価されました。

 

◆行動療法を受けると活動的なライフスタイルになりやすい

以下のような結果が得られました。

行動療法は有意に車椅子の身体活動を増加させた(一般化推定方程式からの全体の群間差 21分/日, 95%信頼区間 8-35)。この差は退院後6か月に明白(28分/日、95%信頼区間8-48)であり、退院後12か月まで維持された(25分/日、95%信頼区間 1-50)。

行動療法は身体活動を増加させました。また、その効果は行動療法を終えてからも6か月間維持されました

研究班は、「亜急性期脊髄損傷の人々の間で、行動療法はより活動的なライフスタイルへ向かう行動変化を引き起こすことに有効であった。」と結論付けています。

 

脊髄損傷の人の退院後のライフスタイルを考える上で、この結果が役立つかもしれません。

執筆者

針谷 遼

参考文献

A behavioural intervention increases physical activity in people with subacute spinal cord injury: a randomised trial.

J Physiother. 2016 Jan.

[PMID: 26701155]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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