2016.03.22 | ニュース

BMIが高いほうが長生き?体脂肪率と分けて調べた結果

5万人の追跡調査から
from Annals of internal medicine
BMIが高いほうが長生き?体脂肪率と分けて調べた結果の写真
(C) Michail Petrov - Fotolia.com

肥満はいろいろな病気の原因になり、死亡率とも関係しますが、体重だけで判断すると、筋肉や骨の量が多い人を区別できません。体重と体脂肪率を別に調べることで、それぞれ死亡率とどのように関連するかが検討されました。

◆5万人の追跡調査

カナダの研究施設で、40歳以上の人54,420人を対象に追跡調査が行われました。対象者はBMI(体重÷身長の2乗)と体脂肪率を測定したあと数年追跡されました。

参加者のBMIと体脂肪率の平均は、女性でBMIが27.0、体脂肪率が32.1%、男性でBMIが27.4、体脂肪率が29.5%でした。

BMIと体脂肪率をそれぞれ5段階評価し、死亡率がBMIと体脂肪率によって違うかを統計解析により検討されました。

 

◆BMIが高いほうが死亡率が低い

次の結果が得られました。

BMIと体脂肪率を含む、完全に調整した死亡モデルでは、女性においてBMIが低いこと(第1五分位群でハザード比1.44、95%信頼区間1.30-1.59、第2五分位群でハザード比1.12、1.02-1.23)、体脂肪率が高いこと(第5五分位群でハザード比1.19、1.08-1.32)がより高い死亡率と関連した。男性では、BMIが低いこと(第1五分位群でハザード比1.45、1.17-1.79)、体脂肪率が高いこと(第5五分位群でハザード比1.59、1.28-1.96)が死亡率の増加と関連した。

BMIと体脂肪率を別に見ると、女性でも男性でも、体脂肪率が最も高いグループでは死亡率が高くなっていましたが、BMIが最も低い(身長に対して体重が軽い)グループでも死亡率が高くなっていました

研究班は「BMIが低いことと体脂肪率が高いことは死亡率の増加と独立に関連している。これらの結果はBMIと死亡率の間の直感に反する関係を説明する助けになるかもしれない」と述べています。

 

体脂肪率が高くBMIが低い人は筋肉や骨の量が少ないと考えられます。BMIと病気の関係を調べた研究は多くありますが、筋肉の量による影響を念頭に置いて読み解けば、違う側面が見えてくるかもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

Relationship Among Body Fat Percentage, Body Mass Index, and All-Cause Mortality: A Cohort Study.

Ann Intern Med. 2016 Mar 8. [Epub ahead of print]

[PMID: 26954388]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。


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