下血や炎症の原因に、「大腸憩室」ができやすい人の特徴

大腸の一部が袋状に飛び出してできる大腸憩室は、通常は症状がありませんが、出血したり憩室炎を起こすことによって、下血、腹痛などの原因になります。アメリカで、どんな人に大腸憩室が多いのか調査が行われました。
◆大腸憩室はどんな人に多いか
この研究は、アメリカのノースカロライナ大学病院で
◆高齢、男性、太った人に多い
次の結果が得られました。
対象者集団の中で、260人(42%)に1個以上の憩室があった(平均14、範囲1-158)。憩室のある参加者は、憩室がない人よりも高齢、男性、高
BMI であることが多かった。憩室のある患者の割合は年齢とともに増加した。50歳以下では35%、51歳から60歳では40%、60歳より上では58%だった。
検査を受けた人のうち、42%に大腸憩室が見つかりました。同じ人に最大158個の大腸憩室がありました。大腸憩室は高齢の人、男性、BMI(体重÷身長の2乗)が大きい人に多く、60歳を超えた人では58%に大腸憩室がありました。
研究班は「大腸憩室の分布と決定因子を理解することは、憩室症とその
執筆者
Distribution and Characteristics of Colonic Diverticula in a United States Screening Population.
Clin Gastroenterol Hepatol. 2016 Feb 9. [Epub ahead of print]
[PMID: 26872402]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。