◆肥満は子宮内膜の異常に関連する?
今回の調査は、文献データベースから該当する研究論文を集める方法で行われました。肥満が子宮内膜に異常が発生する危険性を増加させるかどうかを調べた研究が集められました。合計9件の研究結果が集められ、統計解析されました。
◆肥満は子宮体がんになる危険性を増加する
次の結果が得られました。
5件の研究の定量分析でボディマス指数と子宮内膜がんに用量反応関係が見られた。女性のボディマス指数の研究では、ボディマス指数が25以上のプールされたオッズ比は3.85だった(95% 信頼区間 2.53-5.84);ボディマス指数が30以上は5.25(4.00-6.90)だった;そして、ボディマス指数が40以上は19.79(11.18-35.03)だった。
BMI(体重÷身長の2乗)が高いほど子宮体がんになるリスクが増加することが報告されました。
この研究結果から、BMIの数値は、子宮体がんの危険性について注意すべき重要なポイントになるかもしれまん。
執筆者
Obesity and endometrial hyperplasia and cancer in premenopausal women: a systematic review.
Am J Obstet Gynecol. 2016 Jan 29. [Epub ahead of print]
[PMID: 26829507]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。