2016.02.16 | ニュース

外国で販売中止になった薬もここでは売られている

1953年以降462剤の歴史

from BMC medicine

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薬に副作用はつきもので、予想外の副作用により使われなくなることもあります。しかし、薬の承認や使用のルールなど、状況は国によって違います。過去に販売中止となった薬が、国によって引き続き販売される事例について調査が行われました。

◆販売中止された薬はどうなったのか

研究班は、論文データベースや薬剤規制に関わる公共機関のウェブサイトなどを使って、1950年から2014年の間に販売中止となった薬用製品について、その理由や、ほかの国でも販売中止されたかどうかなどを調べました。

 

◆39%はほかの国では売られていた

次の結果が得られました。

1953年から2013年の間に、市場から取り下げられた薬用製品462点を同定した。最も多かった理由は肝毒性だった。

薬品の43点(9.34%)だけが全世界で取り下げられ、179点(39%)は1か国でだけ取り下げとなっていた。

462点の製品が見つかりました。販売中止の理由として最も多かったのが、肝臓に対する副作用でした。販売中止された薬のうち、全世界で販売中止されたものは9.34%だけで、39%は1か国での販売中止を除いてほかの国では売られていました

 

ある国で販売中止されれば、必ず全世界で販売中止されるべきとは言い切れません。国ごとに人の体質や病気の頻度が違っていたり、世界的には許容範囲とみなされたリスクが特定の国でだけ重視されるなど、さまざまな場合が考えられます。しかし、39%という数字が適切と言えるかどうかは、政治的な面を含めて考証する価値がある問題かもしれません。

執筆者

大脇 幸志郎


参考文献

Post-marketing withdrawal of 462 medicinal products because of adverse drug reactions: a systematic review of the world literature.

BMC Med. 2016 Feb 4.

[PMID: 26843061]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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