2016.02.11 | ニュース

うつにかかっている期間が長いと死亡リスクがあがる?

9,560人のデータで検証
from The British journal of psychiatry : the journal of mental science
うつにかかっている期間が長いと死亡リスクがあがる?の写真
(C) Andrei Korzhyts - Fotolia.com

うつの症状には身体に原因がないにも関わらず、元気が出なかったり、意欲が低下したり、特別な理由もないのに死にたいという願望を持つことがあります。長期間うつ症状を持っている事が死亡リスクに影響するか調べられました。

◆長期間のうつ症状と死亡リスク

今回の研究では、イギリスの研究データベースから集められた、9,560人についてのうつ症状の有無などを含むデータを対象としました。これらのデータが統計解析されました。

 

◆うつ症状を持っている期間が長いと死亡リスクがあがる

次の結果が得られました。

うつの症状がまったく報告されなかった人と比べて、検査でうつ症状レベルの上昇が見られた人の年齢、性別調整されたハザード比は、1回の検査で症状があった人で1.41(95% 信頼区間1.15-1.74)、2回の人で1.80(95% 信頼区間1.44-2.26)、3回の人で1.97(95% 信頼区間1.57-2.47)、4回の人で2.48(95% 信頼区間1.90-3.23)だった(Pトレンド<0.001)。この段階的な関連は運動活動、認知機能、機能障害、身体の病気によっておおむね説明できる。

調査期間に繰り返し行われたうつ症状の評価のうち、一定以上のうつ症状が見られた回数が多い人ほど死亡リスクがあがるということが報告されました。

 

長い期間にわたってうつ症状を発症することは健康にとって危険です。うつ症状を抑える解決を探るために、専門の医師へ相談することが重要です。

執筆者

宮本 望都喜

参考文献

Duration of depressive symptoms and mortality risk: the English Longitudinal Study of Ageing (ELSA).

Br J Psychiatry. 2016 Jan. [Epub ahead of print]

[PMID: 26795425]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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