2016.02.05 | ニュース
多発性硬化症を持った人が運動へやる気を出すには何が大事?
メタ分析による検証
from Disability and rehabilitation
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多発性硬化症は、詳しい原因が解明されていない病気のひとつで、人によって感覚麻痺、運動麻痺など様々な症状を伴います。多発性硬化症患者が運動に意欲的になるにはどのような要素が大切なのかが調べられました。
◆多発性硬化症患者が運動を始めるときの動機
多発性硬化症患者が運動をしようとする意思、また、実際に運動をすることに、どのような要素が影響するかが調べられました。研究論文のデータベースから、多発性硬化症患者の運動について調べた9つの論文の研究結果を統合して分析が行われました。
◆社会的サポート、専門的サポート、結果への期待
次の結果が得られました。
運動をしようとする意思、また、運動の実践に影響する要素として、社会的サポート、専門家によるサポート、そして、結果への期待があった。
多発性硬化症患者が運動へ意欲を持つには社会的サポート、専門家のサポート、そして、結果への期待が影響するということが報告されました。
健康的な生活を送るために運動を行うことは不可欠なものです。医療従事者などによるサポートが多発性硬化患者の運動への抵抗を減らすために大切なのかもしれません。
執筆者
参考文献
The intention to exercise and the execution of exercise among persons with multiple sclerosis - a qualitative metasynthesis.
Disabil Rehabil. 2015 Oct. [Epub ahead of print]
[PMID: 26446925]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。