2015.08.29 | ニュース

多発性硬化症の身体活動アップに行動変容アプローチは有用か?

システマティックレビューにより検証
from Clinical rehabilitation
多発性硬化症の身体活動アップに行動変容アプローチは有用か? の写真
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身体活動を向上する手段のひとつである行動変容アプローチは、行動を変化させるように心理学などを応用した手法を使います。今回の研究は、過去の論文をまとめて、多発性硬化症の患者の身体活動への効果を検証しました。

◆行動変容アプローチが多発性硬化症患者の身体活動を向上するか検証

行動変容アプローチは、目標を設定する、医療者から情報を得る、行動を計画する、といったさまざまな方法を通して、行動を変化させる手法です。

この研究は、過去の研究から、疲労などの症状が出る多発性硬化症の患者を対象として、身体活動に対する行動変容アプローチの効果を調べた19の研究をまとめ、その効果を検証しました。

 

◆行動変容アプローチは身体活動を向上する

調査の結果、以下のことを報告しました。

バイアスリスクのない試験に着目すると、メタアナリシスによって、行動変容介入は身体活動参加を有意に増大した(z=2.20、p=0.03、標準化平均差0.65、95%信頼区間0.07-1.22、3試験、I2=68%)。

行動変容アプローチによって、身体活動が向上したという結果でした。一方、生活の質(QOL)の身体機能や疲労感といった面には効果が見られませんでした。

 

行動変容アプローチでは、目標を設定することで課題を達成する動機を作ったり、情報提供によって興味を持って行動してもらったり、というように様々な方法が用いられます。このように医療者が協力することで、患者自身が行動する助けになる場面もあるかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

The effectiveness of behaviour change interventions to increase physical activity participation in people with multiple sclerosis: A systematic review and meta-analysis.

Clin Rehabil. 2015 Jul 21

[PMID: 26198892]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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