2016.01.21 | ニュース

赤ちゃんの太り方は1型糖尿病発症と関連する?

乳児10万人の1年間の体重増加を調査
from JAMA pediatrics
赤ちゃんの太り方は1型糖尿病発症と関連する?の写真
(C) marchibas - Fotolia.com

1型糖尿病の原因は感染や免疫異常と関係すると言われていますが、完全にはわかっていません。乳幼児期の環境因子も発症に関連すると推測されています。今回ノルウェーの研究チームが、乳児の体重増加と1型糖尿病との関連を検証しました。

1型糖尿病は、生活習慣によって発症する2型糖尿病とは違い、膵臓の細胞が何らかの原因で破壊されて血糖値を下げるホルモンの分泌が不十分になるために起こるもので、感染や免疫異常が関係するとされてきています。

最近、乳幼児期の環境因子も重要かもしれないと推測されるようになりました。

 

◆乳児99,832人が対象

研究チームは、ノルウェーとデンマークの出生データに基づき、乳児99,832人の出生後1年間の体重増加と小児期発症の1型糖尿病との関連を検証しました。

 

◆生後1年までの体重増が1型糖尿病の発症に関連

生後12ヶ月までの体重の増えかたが多いほうが、男女共に1型糖尿病の発症も多いという関連が見られました。身長増とは有意な関連はありませんでした。

 

1歳までの赤ちゃんの太り方が1型糖尿病の発症に関係する、というのは意外な結果ですが、北欧の充実した国民健康保険データによるもので、信頼感があります。

肥満による2型糖尿病はよく話題になりますが、1型糖尿病の発症率も近年世界的に増加が報告されており、環境因子との関連が問題になっています。この研究は、1型糖尿病への初期の環境因子の関与をさらに裏付ける重要な結果です。

参考文献

Infant Growth and Risk of Childhood-Onset Type 1 Diabetes in Children From 2 Scandinavian Birth Cohorts.

JAMA Pediatr. 2015 Dec 7

[PMID: 26642117] http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/26642117

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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