2016.01.17 | ニュース
手足の筋肉や関節の病気に対する徒手療法の効果とは?
過去の7つの研究を分析
from Chiropractic & manual therapies

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手足の腱炎や痛みに対する治療のひとつに、体表から圧迫することで筋肉や関節の硬さを和らげるといった方法(徒手療法)を行うことがあります。今回の研究は、過去の研究を分析し、その効果を検証しました。
◆7つの研究を分析
今回の研究は、過去の7つの研究をまとめ、手足の筋肉や関節の病気に対する徒手療法の効果を検証しました。
◆通常ケアに加えて徒手療法を行うと、肩の痛みが改善するかもしれない
以下の結果が得られました。
期間に変化が見られやすい非特異性肩関節痛の成人では、通常ケアに加えて頚胸椎脊柱マニピュレーションとモビライゼーションを行うと、通常ケアのみと比べて、自身で感じる回復程度が改善するかもしれなかった。
肩の痛みに対して徒手療法を行うことで、患者自身が感じる回復の程度が改善するという結果でした。
筋肉や関節の障害により、日常生活が円滑に送れない患者さんは多いです。このような治療法に関する研究の積み重ねが、通常ケアだけで十分に対処できない人の役に立つかもしれません。
執筆者
参考文献
The effectiveness of manual therapy for the management of musculoskeletal disorders of the upper and lower extremities: a systematic review by the Ontario Protocol for Traffic Injury Management (OPTIMa) Collaboration.
Chiropr Man Therap. 2015 Oct 27.
[PMID: 26512315]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。