2016.01.10 | ニュース

脳卒中後の嚥下障害に嚥下リハは効果的

異なる訓練開始時期で効果を比較
from Iranian journal of neurology
脳卒中後の嚥下障害に嚥下リハは効果的の写真
(C) hiroshiteshigawara - Fotolia.com

嚥下障害とは、正常に食べ物や唾液を飲み込めない状態をいい、脳卒中の症状としてよく起こります。研究グループは、脳卒中の嚥下障害をもつ患者を対象に飲み込み訓練の開始時期と回復について調べました。

◆発症後から異なる訓練開始時期で比較

60人の嚥下障害をもつ患者(60-74歳)を対象としました。対象者の飲み込み訓練を始める時期を早い(発症から3日後)・中間(発症から2週間後)・遅い(発症から1か月後)の3グループにランダムに分け、週3回の訓練を3か月行ったときの効果を比べました。

 

◆発症後、早期から訓練がより効果的

研究の結果、以下が示されました。

脳卒中発症後の飲み込みの訓練開始時期は、主要アウトカムの変数において飲み込みの回復に影響があった。初期のグループの患者は、他のグループの患者よりも回復した(P<0.05)。

この結果は、発症後3日で飲み込み訓練を開始したグループが、飲み込み機能の改善に最も効果があったことを示しています。

 

今回の報告から、発症後早期からの積極的な訓練が数か月後の飲み込みの機能を良くするという結果が示されました。食べ物をうまく飲み込めないとバランスのとれた栄養がとれない上に、誤嚥性肺炎の危険性も高まります。発症後の心身の状態にもよりますが、早い時期の飲み込み訓練が今後注目されていくかもしれません。

執筆者

NK

参考文献

Effects of early intervention of swallowing therapy on recovery from dysphagia following stroke.

Iran J Neurol. 2015 Jul 6.

[PMID: 26622975]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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