とびひに有効な薬は?
皮膚にかさぶたができるなどの症状がある伝染性膿痂疹(とびひ)は、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌の感染で起こります。今回の研究では、膿痂疹に有効な薬として、オゼノキサシン(商品名:ゼビアックス)の効果を検証しました。
◆オゼノキサシン(商品名:ゼビアックス)の効果を検証
オゼノキサシンは、ローションとして塗って使う
今回の研究では、
- オゼノキサシンのクリームを塗る群
- 偽のクリームを塗る群
- レタパムリン1%(違う種類の抗菌薬)の軟膏を塗る群
◆オゼノキサシンは膿痂疹の改善に有効
以下の結果が得られました。
オゼノキサシンはプラセボ群よりも有効であった(成功率34.8% vs 19.2%、p=0.003)。
微生物学的な治療の成功率は、治療3から4日後ではオゼノキサシン70.8%、プラセボ群で38.2%、治療6から7日後では79.2% vs 56.6%であった。
オゼノキサシンを塗ると、膿痂疹の治療成功率がより高いという結果でした。深刻な副作用は見られませんでした。
オゼノキサシンは日本で2015年9月に「表在性皮膚
執筆者
Ozenoxacin 1% cream in the treatment of impetigo: a multicenter, randomized, placebo- and retapamulin-controlled clinical trial.
Future Microbiol. 2014
[PMID: 25340832]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。