2015.11.30 | ニュース

とびひに有効な薬は?

膿痂疹への治療効果を検証
from Future microbiology
とびひに有効な薬は? の写真
(C) Radu Razvan - Fotolia.com

皮膚にかさぶたができるなどの症状がある伝染性膿痂疹(とびひ)は、黄色ブドウ球菌やレンサ球菌の感染で起こります。今回の研究では、膿痂疹に有効な薬として、オゼノキサシン(商品名:ゼビアックス)の効果を検証しました。

◆オゼノキサシン(商品名:ゼビアックス)の効果を検証

オゼノキサシンは、ローションとして塗って使う抗菌薬です。

今回の研究では、痂疹に対するオゼノキサシンの有効性を検証するために、以下の3群に分け、1日2回、5日間の効果を検証しました。

  • オゼノキサシンのクリームを塗る群
  • 偽のクリームを塗る群
  • レタパムリン1%(違う種類の抗菌薬)の軟膏を塗る群

 

◆オゼノキサシンは膿痂疹の改善に有効

以下の結果が得られました。

オゼノキサシンはプラセボ群よりも有効であった(成功率34.8% vs 19.2%、p=0.003)。

微生物学的な治療の成功率は、治療3から4日後ではオゼノキサシン70.8%、プラセボ群で38.2%、治療6から7日後では79.2% vs 56.6%であった。

オゼノキサシンを塗ると、膿痂疹の治療成功率がより高いという結果でした。深刻な副作用は見られませんでした。

 

オゼノキサシンは日本で2015年9月に「表在性皮膚感染症ざ瘡(化膿性炎症を伴うもの)」に対して承認されました。伝染性膿痂疹は、かゆみと痛みが現れ、子どもにできると他人に移さないために学校を休まないといけなくなることもあります。治療をするうえで、このような研究結果も役に立つかもしれません。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Ozenoxacin 1% cream in the treatment of impetigo: a multicenter, randomized, placebo- and retapamulin-controlled clinical trial.

Future Microbiol. 2014

[PMID: 25340832]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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