2015.12.02 | ニュース
脳卒中の回復を妨げるかもしれない要因とは?
中国の研究チームが760人を分析
from Asia Pacific journal of clinical nutrition

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脳卒中を発症した後、身体の機能が回復するにはどのようなことに気をつけた方が良いのでしょうか。今回の研究では、脳卒中の発症から3ヶ月後の身体機能にどのような要因が関連しているか検証しました。
◆脳卒中の発症後、栄養状態を追跡調査
今回の研究では、
◆入院中に栄養状態が悪くなった人は機能の回復も少ない?
以下の結果が得られました。
2週間の入院期間中に新たに発生した栄養不良は36人の患者で見られ(4.7%)、交絡因子で調整した後では3ヶ月後のアウトカムの低さを独立して予測していた(オッズ比1.37、95%信頼区間1.03-1.83)。
入院期間のうちに栄養状態が悪くなった人では、脳卒中の発症後3ヶ月の身体機能が低いという結果でした。
ほかの要因による影響も大きいと考えられますが、脳卒中後の回復を妨げないように、栄養状態にも配慮することは必要そうです。
執筆者
参考文献
Emerging malnutrition during hospitalisation independently predicts poor 3-month outcomes after acute stroke: data from a Chinese cohort.
Asia Pac J Clin Nutr. 2015
[PMID: 26420177]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。