2015.11.14 | ニュース
勤務中の医師や看護師は脱水になりやすい
コホート研究で検証
from Clinical nutrition (Edinburgh, Scotland)
(C) aboikis - Fotolia.com
体の中に必要な水分が足りない脱水症の状態になると、立ちくらみや頭痛などの症状を引き起こします。熱中症などでなりやすい状態ですが、この研究では、勤務中の医師と看護師の脱水について調査しました。
♦医師や看護師92人を対象に検証
この研究は、大学病院に勤める医師や看護師92人を対象に行われました。対象は勤務前と勤務後に採尿と採血を行いました。脱水の定義は、尿浸透圧が800 mOsmol/kgより高いこととしました。
◆勤務後は脱水になりやすい?
勤務前後の脱水の結果は以下の通りでした.
[…]尿浸透圧の平均(標準偏差)は、勤務前と比較し勤務後で
有意 に高かった(勤務後720 (282) vs. 勤務前622 (297) mOsm/kg、P = 0.031)[…]
勤務後の医師や看護師は、勤務前と比べ、尿浸透圧が高い結果となりました。
医師や看護師に限らず、仕事が忙しいと水分を摂取するのが難しくなる場合があります。夏場だけでなく、普段から、水分摂取を心がける必要があるかもしれません。
執筆者
参考文献
Hydration amongst nurses and doctors on-call (the HANDS on prospective cohort study).
Clin Nutr. 2015 Jul 16
[PMID: 26216194]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。