朝食を工夫するとダイエット効果がある?
肥満に対して、低炭水化物、高タンパク質の食事療法が効果的であると言われています。今回の研究では、子ども対象に、朝食をどのように工夫すれば、エネルギー消費が向上するか検証しました。
◆タンパク質中心の朝食と炭水化物中心の朝食で効果を比較
今回の研究では、正常体重の子どもと過体重/肥満の子ども計29人を対象に、別々の期間で2種類の朝食を出しました。
朝食は、タンパク質中心の朝食と炭水化物中心の朝食の2種類とし、それぞれの朝食をとったときで体の変化を比較しました。
◆タンパク質中心の朝食で代謝がよくなる
以下の結果が得られました。
朝食後4時間の間に、タンパク質中心の朝食を食べたときの過体重/肥満の子どもは、正常体重の子どもが炭水化物中心の朝食を食べたときと比べて、また正常体重の子どもがタンパク質中心の朝食を食べたときと比べて、エネルギー消費、脂肪酸化がより高かった(p<0.0001)。
[...]体重の群に関係なく、炭水化物中心の朝食よりもタンパク質中心の朝食後で、脂肪酸化は16%高く(p<0.05)、食後4時間の炭水化物酸化は32%高かった(p<0.01)。
タンパク質中心の朝食をとったときの方が、炭水化物中心の朝食をとったときと比べて、
偏った食事は身体によって良くないこともありますが、朝食をタンパク質中心に工夫することで、太り気味の子どもは代謝がよくなるかもしれません。
執筆者
Breakfasts Higher in Protein Increase Postprandial Energy Expenditure, Increase Fat Oxidation, and Reduce Hunger in Overweight Children from 8 to 12 Years of Age.
J Nutr. 2015 Oct
[PMID: 26269241]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。