2015.11.05 | ニュース

ウエストが何cm太くなると、病気の危険性が増すか?

スウェーデン・デンマークの研究チームが女性2,492人を分析
from Obesity (Silver Spring, Md.)
ウエストが何cm太くなると、病気の危険性が増すか? の写真
(C) sasazawa - Fotolia.com

数年の体型変化が、どの程度病気の危険性を増すか知られていません。今回の研究では、ウエストの太さの長期的な増加と心筋梗塞や脳卒中といった心血管系疾患の関連性を検証しました。

◆ウエストの太さと心血管系疾患の発症の関連性を検証

今回の研究では、デンマークとスウェーデンの研究に参加した女性2,492人を対象に、ウエストの太さの6年間の変化と心血管系疾患の発症に関連があるか検証しました。

 

◆ウエストが8.1cm以上太くなると心筋梗塞や脳卒中などでの死亡リスクが2倍以上に?

以下の結果が得られました。

ウエスト周径の増加は、BMIとその他の共変量で調整した死亡率とCVDの発症の増加と有意に関連し、いくつかの根拠からJ字型の関連性があると見られた。

ウエストの太さの増加と心筋梗塞脳卒中の増加、また死亡率の増加は関連しており、特にウエストが8.1cm以上太くなるとその危険性は2.16倍になるという結果でした。

 

長期的にウエストが太くなっていると、心筋梗塞脳卒中を発症する危険性が高くなるという研究結果でした。ダイエットでウエストを細くすれば、死亡率が低くなるかどうかはわかりませんが、もしかしたらウエストの太さは生活習慣に関連していることから、このような結果が出たのかもしれません。いずれにしても、ウエストが太くならないように普段から気をつけることが健康を維持するうえで重要です。

執筆者

Shuhei Fujimoto

参考文献

Increase in waist circumference over 6 years predicts subsequent cardiovascular disease and total mortality in nordic women.

Obesity (Silver Spring). 2015 Oct

[PMID: 26337249 ]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。