◆ランダム化クロスオーバー研究により検証
研究グループは、61人(65±7歳、BMI(身長÷体重の2乗)31±4kg/m 2)を対象に、高オレイン酸ピーナッツを摂取する期間とナッツを食べない期間を交互にもうけました。期間はそれぞれ12週としました。
◆ピーナッツを食べても太らない?
以下の結果を示しています。
ピーナッツ摂取期間と対照期間を比べて、エネルギー摂取は10%(853kJ、p<0.05)高く、その差は主に単不飽和脂肪酸(22g増加、p<0.05)を含む不飽和脂肪酸の摂取が30%(p < 0.001)増加したことによっていた。ピーナッツ摂取期間は、高エネルギーの食事にもかかわらず、身体組成に違いはなかった[…]
この結果は、ピーナッツ消費期間はナッツを食べない期間と比べてエネルギーの摂取量が多かったにもかかわらず、身体測定で体型に変化がなかったことを示しています。
本研究は、肥満傾向にある60歳前後のオーストラリア人を対象に行われたものです。通常の食事が高カロリーである可能性もあるため、日本人に同じことが言えるか否かは断定出来ませんが、ナッツダイエットの裏付けとなる研究の一助となるかもしれません。
執筆者
Effect of 12 Weeks High Oleic Peanut Consumption on Cardio-Metabolic Risk Factors and Body Composition.
Nutrients. 2015
[PMID: 26404365]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。