2015.09.23 | ニュース
子どものインフルエンザはどのような症状が見られるか?
13歳以下の子ども372人を分析
from The Pediatric infectious disease journal

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子どもは体調が悪くても症状をなかなか説明できないものです。今回紹介する2009年の論文は、インフルエンザにかかった子どもにどのような症状が見られるか分析したものです。
◆インフルエンザにかかった子どもの症状を分析
今回の研究は、13歳以下の子どもを集めた呼吸器感染の研究から得られたデータをもとに、インフルエンザの診断が確定した子ども372人を選び
◆95%に発熱、77%に咳、78%に鼻炎
以下の結果が得られました。
子どもの計95%が発熱し、50%が39℃以上であった。3歳未満の子どもでは、20%が40℃以上の熱であった。
77%の子どもは咳があり、78%の子どもが鼻炎があった。
7歳から13歳の子どもでは、頭痛が39%、筋肉痛が13%の子どもでしか見られなかった。
子どもの多くに発熱、咳、鼻
インフルエンザか疑うとき、高熱に加え、関節痛や筋肉痛があるか、頭痛があるかといったことも気になるかもしれません。今回の調査では、痛みに関してはそこまで多くの子どもには見られませんでした。高熱があれば、重症になったり家族にうつったりするのを防ぐためには、早めに医師に相談するのがより安全かもしれません。
執筆者
参考文献
Clinical presentation of influenza in unselected children treated as outpatients.
Pediatr Infect Dis J. 2009 May
[PMID: 19295464]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。