◆冷却療法を行う群と通常ケア群にランダムに分類
今回の研究は、肘関節解離術を行った患者59名を冷却療法(クライオセラピー)群と通常ケア群にランダムに分類し、冷却療法の効果を、肘の痛み、失った血液量、鎮痛剤使用量、肘の関節可動域で検証しました。
◆冷却療法は、肘の痛み、鎮痛剤の使用量の減少に効果あり
調査の結果、以下のことを報告しました。
VASスコアは初めの7日間で、安静時、運動時ともに冷却療法群で有意に低かった(p<0.05)。 冷却療法群は対照群よりも除痛に対するスフェンタニルの消費が少なかった(p<0.01)。
肘関節解離術後に冷却療法を行うと、痛みが改善し、鎮痛剤の使用量も少ないという結果でした。
手術後の痛みは多くの人に関わる問題です。冷却療法が今後の治療選択に加わるかどうか、期待がかかります。
執筆者
Effect of cryotherapy after elbow arthrolysis: a prospective, single-blinded, randomized controlled study.
Arch Phys Med Rehabil. 2015 Jan
[PMID: 25194452]※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。