2015.08.06 | ニュース

てんかんの手術の効果を脳画像で予測できる?脳波-fMRI同時計測から

30人の治療例で感度81%、特異度79%
from Journal of neurology, neurosurgery, and psychiatry
てんかんの手術の効果を脳画像で予測できる?脳波-fMRI同時計測からの写真
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てんかんに対して治療薬の効果が十分でないとき、脳の手術で治療されることがありますが、手術の効果は人によって違いがあります。脳の検査画像を観察したところ、手術の結果が良好だった人の81%に見られる特徴が見つかりました。

◆発作中の脳波-fMRI同時計測

この研究では、側頭葉てんかんがあり、側頭葉切除という手術が予定されている患者30人が対象となりました。

研究班は、MRIを応用して脳の活動を調べる画像検査「fMRI」と脳波を同時に計測する方法で、対象者がてんかん発作を起こしているときの脳の状態を調べ、手術後の結果と比較しました。

 

◆BOLDシグナルの変化

画像上に見られた、手術する場所に一致する「BOLDシグナル」という特徴によって、患者を「適合群」と「不適合群」に分けたところ、次の結果が得られました。

手術後に良好な帰結を得た患者の割合は、適合群(16人中13人、81%)で不適合群(14人中3人、21%)よりも多く(Yates補正χ2検定でP=0.003)、多変量解析から適合群のBOLDシグナルの所見は良好な手術後の帰結と独立に関連する(P=0.007)ことが示された。EEG-fMRIの結果によって良好な手術後の帰結を得る患者を同定する感度は81%、特異度は79%[...]だった。

手術の結果が良好だった患者は適合群の16人中13人、不適合群の14人中3人と、適合群で多くなっていました

 

手術の効果を正確に予測するポイントが見つかれば、治療選択の参考にしたり、病態の解明に役立てることができるかもしれません。この研究の対象者以外にも正確な予測ができるかどうか、期待がかかります。

執筆者

大脇 幸志郎

参考文献

EEG-fMRI in the presurgical evaluation of temporal lobe epilepsy.

J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2015 Jul 27 [Epub ahead of print]

[PMID: 26216941]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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