2015.07.23 | ニュース

100%ジュースを多く飲んだ子どもはその後…?

8,950人の子どもを調査
from Pediatric obesity
100%ジュースを多く飲んだ子どもはその後…?の写真
(C) julaszka - Fotolia.com

生活習慣病は生活スタイルの変化を受けて、大人だけではなく、子どもにも増加しています。今回研究チームは、100%フルーツジュースに着目し、定期的に100%フルーツジュースを飲むことが子どもの肥満度増加に繫がる可能性があると報告しています。

◆8,950人の子どもを対象に調査

研究チームは8,950人の子どもを対象に調査を行い、それぞれ2、4、5歳の時の肥満度と100%フルーツジュースの摂取頻度を評価しました。肥満度は、BMI値(体重÷身長の2乗)を指標に評価しました。

 

◆100%フルーツジュースの摂取頻度が過体重と関連

調査の結果、以下のようなことが分かりました。

縦断的分析からは、2歳の時に一貫して100%ジュースを飲んでいた子どもは、ジュースを稀に飲んだり、全く飲まない子どもよりも、4歳までにBMIのz値がより大きく増加していること(P<0.0001)、その差は身長のz値がより小さく増加したこと(P=0.0003)および体重のz値がわずかに大きく増加したこと(P=0.0550)によることがわかった。加えて、2歳の時に一貫してジュースを飲んでいた子どもは4歳までに過体重になるオッズがより高かった(調整オッズ比1.30、95%信頼区間1.06-1.60)。

つまり、2歳の時に100%フルーツジュースを頻繁に飲んでいた子どもは、4歳までに過体重になっている場合が多くなっていました

 

この研究の方法では、必ずしも100%フルーツジュースが良くないという結論にはなりません。たとえば、100%フルーツジュースをよく飲む子どもでは、全体として栄養豊富な食事を摂る傾向があったのかもしれません。100%フルーツジュースには必要な栄養素も入っていますし飲むことを過剰に避ける必要はないですが、100%フルーツジュースをよく飲むことが肥満につながる可能性があることは知っておいていいかもしれません。

執筆者

鈴木あいか

参考文献

Longitudinal evaluation of 100% fruit juice consumption on BMI status in 2-5-year-old children.

Pediatr Obes. 2015 Jun 25 [Epub ahead of print]

 

[PMID: 26110996]

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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