2015.06.25 | ニュース

子供の体重と学校の成績に関係はあるのか?出生時と現在の体重との関連を調査

アメリカでの1,557人の子供達の調査から
from Pediatric obesity
子供の体重と学校の成績に関係はあるのか?出生時と現在の体重との関連を調査の写真
(C) yda Productions - Fotolia.com

肥満は健康に様々な影響を及ぼします。特に先進国では幼少期の肥満が増加しており、運動能力の低下や外見での悩み等、問題を引き起こしがちです。著者らは特に、子供の出生時体重と現在の体重に注目し、子供時代の学校の成績との相関関係を調査しました。その結果、出生時の体重、現在の体重ともに関連が見出されました。

◆1,557人、平均10.4± 3.4歳の子供達を対象に調査

著者らは、以下の対象の子供達に関し、調査を行いました。

この横断調査は、1,557人の子供(女子は745人、年齢は10.4± 3.4歳)に対し行った。出生時の体重と身長は自己申告。現身体要素はBMI、胴囲と体脂肪率で検討した。学業は学校の成績に基づく。

つまり男女ほぼ等割合で、日本で言う小学1年生から中学1年生ぐらいまでの子供達を対象に出生時の体重を申告させ、現体重や各種パラメータの測定結果を用いて調査を行いました。

 

◆男子は出生時体重が成績に関係し、出生時痩せた状態から太ると男女共に成績が悪くなる

調査の結果は、以下の通りでした。

男子において出生時体重は全ての学業指数と関係があり、BMIを含めた潜在的交絡要因とは独立の関係にあった。胴囲、BMIと体脂肪率は全ての学業成績指数と男女共に関連があり、出生時体重を含めた潜在的交絡要因とは独立の関係にあった(全てp<0.05)。更に、出生時痩せていて現在が過体重の子のGPA評価に基づく学業成績への悪影響が、男女共に見られた。

つまり出生時体重と成績の関係は男子にのみ見られました。現体重が太っている子も成績との相関があり、更に出生時は痩せていて現在太っている子が、成績が悪い結果となりました。

著者らは、「出生時と現在の体重構成はどちらかでも両方でも、子供時代の学業成績に影響を及ぼすかもしれない」と結論づけています。

 

肥満と成績に何らかの関係があるのは、事実のようです。ただ直接の原因とは限らず、他の要因も考えられるので、痩せた時の成績への影響等、更なるデータ収集が必要にも思います。太っているのが問題なのか、太るような食生活の環境に置かれているのが原因なのか。慎重に調査を積み重ね、適切な対応策を立てて欲しいです。

執筆者

高田

参考文献

Independent and combined influence of neonatal and current body composition on academic performance in youth: The UP & DOWN Study.

Pediatr Obes. 2015 Jun

 

[PMID: 24919886] http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ijpo.239/abstract

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

MEDLEYニュース新着記事