◆100人のパーキンソン病患者をランダム化
研究班は、中高年で軽度から中等度のパーキンソン病がある人100人を対象として、HiBalanceプログラムによって10週間のトレーニングを行うか、通常のケアを行うかで対象者をランダムに2つのグループに振り分けました。
パーキンソン病患者100人が、10週間のHiBalanceプログラム群(51人)と対照群(49人)にランダム化された。
◆バランスと歩行能力が改善
10週間のトレーニングによって次の結果が得られました。
合計91人の参加者が試験を完了した。介入後、群間の比較によって、バランスと歩行の能力がHiBalance群で対照群よりも有意に改善していた。
通常のケアのグループよりも、HiBalanceプログラムのグループでバランスと歩行の能力が改善していました。
HiBalanceプログラムの効果とリスクは、より多くの人に、あるいは長期間使われることで、より多くの面が明らかになるかもしれません。その試みの中でプログラムがさらに洗練されていくかもしれません。転びやすく、骨折しやすいパーキンソン病の人に有効な治療法が待たれています。
執筆者
The Effects of Highly Challenging Balance Training in Elderly With Parkinson's Disease: A Randomized Controlled Trial.
Neurorehabil Neural Repair. 2015 Jan 21
[PMID: 25608520]
※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。