2015.06.02 | コラム

たかが?栄養ドリンク、されど?栄養ドリンク〔その①〕

栄養ドリンクと薬の飲み合わせ~アルコール編~
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市販されている栄養ドリンクの内、医薬部外品に属する商品はコンビニエンスストアなどでも手軽に買え、忙しく栄養が不足がちな現代人にとって強い味方であるといえます。しかしながら医薬品より効果が穏やかだという理由からか、薬との飲み合わせに関してはつい軽視されがちです。今回は栄養ドリンクと薬の"意外な飲み合わせ"に関してご紹介します。

◆ 頼りになる栄養ドリンクですが・・・

風邪を引いた。けど仕事が休めない」「今日は試験勉強の追い込みだ」 そんな時、滋養強壮にこの1本のドリンクを・・・。

皆さんはこんなフレーズを一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか? いざという時に頼ってみたい栄養ドリンクですが、コンビニで販売されている商品の多くが医薬部外品注)に属する商品です。 乱れた食生活や疲れ等で不足しがちなビタミンや栄養素を手軽に摂れるとあって人気も高く、また種類も豊富です。このように世間に広く出回り、認知されているドリンク剤ですが、薬との飲み合わせに関しては正直なところ軽視されがちです。

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、栄養ドリンクの中にはアルコールが含まれている商品があります。ただし、含まれている量は微量であり通常ではよほどのことがない限り体に負担をかける量ではありません。しかし、いつも常用薬を飲んでいて、その中でも睡眠薬を飲んでいる場合には注意が必要になるかもしれません。睡眠薬は元々、アルコールの影響を受けやすいとされています。(その中でもトリアゾラムという成分の睡眠薬は特にアルコールの影響を受けやすいとされています。)その時の体調や摂取するアルコール量にもよりますが場合によっては、睡眠薬とアルコールを一緒に服用すると薬の作用が強く現れて、飲んだ後の数時間分の記憶がなくなってしまったり、急なめまいやふらつきなどの症状が現れる可能性もあり非常に危険です。

もちろん最初にお話した通り、栄養ドリンクに含まれているアルコール量は微量であり、体が“普段の状態"であれば問題ないのかもしれませんが、栄養ドリンクを飲む時は疲労がある時などの"体に何らかの負担がかかっている状態"であることが多いはずです。体調がすぐれない時は健康な状態に比べて薬の作用が強く現れることがあるのでやはり注意が必要といえるでしょう。栄養ドリンクにはアルコールが含まれていない商品もありますので、もし睡眠薬を飲んでいたり、元々体質的にアルコールに弱い、という方はそちらの商品を購入された方がより安心かもしれません。

栄養ドリンクにはアルコールの他にも薬との飲み合わせに注意が必要な成分が含まれている場合もあります。そちらに関してはまた別の機会にご紹介します。

 

注)医薬部外品:日本の薬事法において、医薬品と化粧品の中間的分類で、予防効果をうたったり、医薬品よりは緩和だが、人体になんらかの改善効果をもたらすもので、機械器具等でないもの

執筆者

中澤 巧

※本ページの記事は、医療・医学に関する理解・知識を深めるためのものであり、特定の治療法・医学的見解を支持・推奨するものではありません。

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