ユルトミリス点滴静注300mgの副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
発熱、頭痛、悪心、嘔吐、下痢、疲労、上気道感染、上咽頭炎、注入に伴う反応、関節痛、四肢痛
起こる可能性のある重大な副作用
髄膜炎、髄膜炎菌感染症、敗血症、項部硬直、羞明、精神状態変化、痙攣、紫斑、点状出血、重篤な感染症、播種性淋菌感染症、肺炎球菌感染、インフルエンザ菌感染、infusion reaction、ショック、アナフィラキシー
上記以外の副作用
浮動性めまい、皮膚そう痒症、発疹、消化不良、腹痛、インフルエンザ様疾患、悪寒、筋肉痛、筋痙縮、背部痛、蕁麻疹、淋菌感染、無力症、ナイセリア感染
ユルトミリス点滴静注300mgの用法・用量
- 〈発作性夜間ヘモグロビン尿症、全身型重症筋無力症(免疫グロブリン大量静注療法又は血液浄化療法による症状の管理が困難な場合に限る)及び視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防〉通常、成人には、ラブリズマブ(遺伝子組換え)として、患者の体重を考慮し、1回2400~3000mgを開始用量とし、初回投与2週後に1回3000~3600mg、以降8週ごとに1回3000~3600mgを点滴静注する
- 〈非典型溶血性尿毒症症候群〉通常、ラブリズマブ(遺伝子組換え)として、患者の体重を考慮し、1回600~3000mgを開始用量とし、初回投与2週後に1回300~3600mg、以降4週又は8週ごとに1回300~3600mgを点滴静注する
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈発作性夜間ヘモグロビン尿症〉1回あたりの本剤の投与量は、次を参考にすること
- [1回あたりの本剤の投与量]1). 体重40kg以上60kg未満:初回投与量2400mg、2回目以降の投与量3000mg
- 2). 体重60kg以上100kg未満:初回投与量2700mg、2回目以降の投与量3300mg
- 3). 体重100kg以上:初回投与量3000mg、2回目以降の投与量3600mg
- 7.2. 〈発作性夜間ヘモグロビン尿症〉初回投与2週後までに血清中乳酸脱水素酵素<LDH>活性が低下していない場合には、本剤の投与継続の要否を検討すること
- 7.3. 〈非典型溶血性尿毒症症候群〉1回あたりの本剤の投与量及び投与間隔は、次を参考にすること
- [1回あたりの本剤の投与量及び投与間隔]1). 体重5kg以上10kg未満:初回投与量600mg、2回目以降の投与量300mg、2回目以降の投与間隔4週
- 2). 体重10kg以上20kg未満:初回投与量600mg、2回目以降の投与量600mg、2回目以降の投与間隔4週
- 3). 体重20kg以上30kg未満:初回投与量900mg、2回目以降の投与量2100mg、2回目以降の投与間隔8週
- 4). 体重30kg以上40kg未満:初回投与量1200mg、2回目以降の投与量2700mg、2回目以降の投与間隔8週
- 5). 体重40kg以上60kg未満:初回投与量2400mg、2回目以降の投与量3000mg、2回目以降の投与間隔8週
- 6). 体重60kg以上100kg未満:初回投与量2700mg、2回目以降の投与量3300mg、2回目以降の投与間隔8週
- 7). 体重100kg以上:初回投与量3000mg、2回目以降の投与量3600mg、2回目以降の投与間隔8週
- 7.4. 〈全身型重症筋無力症(免疫グロブリン大量静注療法又は血液浄化療法による症状の管理が困難な場合に限る)〉1回あたりの本剤の投与量は、次を参考にすること
- [1回あたりの本剤の投与量]1). 体重40kg以上60kg未満:初回投与量2400mg、2回目以降の投与量3000mg
- 2). 体重60kg以上100kg未満:初回投与量2700mg、2回目以降の投与量3300mg
- 3). 体重100kg以上:初回投与量3000mg、2回目以降の投与量3600mg
- 7.5. 〈全身型重症筋無力症(免疫グロブリン大量静注療法又は血液浄化療法による症状の管理が困難な場合に限る)〉本剤の全身型重症筋無力症患者を対象とした臨床試験では、ほとんどの治療反応例で投与開始18週後までに症状の改善が得られたため、投与開始18週後までに症状の改善が認められない患者では、リスクベネフィットを考慮し、本剤の投与中止を検討すること
- 7.6. 〈視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防〉1回あたりの本剤の投与量は、次を参考にすること
- [1回あたりの本剤の投与量]1). 体重40kg以上60kg未満:初回投与量2400mg、2回目以降の投与量3000mg
- 2). 体重60kg以上100kg未満:初回投与量2700mg、2回目以降の投与量3300mg
- 3). 体重100kg以上:初回投与量3000mg、2回目以降の投与量3600mg
- 7.7. 〈視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防〉本剤の血中濃度低下により再発のおそれがあるため、投与間隔を遵守すること
- 7.8. 〈視神経脊髄炎スペクトラム障害(視神経脊髄炎を含む)の再発予防〉本剤を一定期間投与後、再発の頻度について検討し、再発の頻度の減少が認められない患者では、本剤の投与中止を検討すること
- 7.9. 〈効能共通〉免疫グロブリン大量静注療法又は血液浄化療法の施行により、本剤の血清中濃度が低下するので、次を参考に本剤の補充投与を考慮し、補充投与後は患者の状態を慎重に観察すること[1)体重40kg以上60kg未満で直近の本剤投与量2400mg:血液浄化療法施行後4時間以内に1200mg、免疫グロブリン大量静注療法後4時間以内に600mgを補充投与、2)体重40kg以上60kg未満で直近の本剤投与量3000mg:血液浄化療法施行後4時間以内に1500mg、免疫グロブリン大量静注療法後4時間以内に600mgを補充投与、3)体重60kg以上100kg未満で直近の本剤投与量2700mg:血液浄化療法施行後4時間以内に1500mg、免疫グロブリン大量静注療法後4時間以内に600mgを補充投与、4)体重60kg以上100kg未満で直近の本剤投与量3300mg:血液浄化療法施行後4時間以内に1800mg、免疫グロブリン大量静注療法後4時間以内に600mgを補充投与、5)体重100kg以上で直近の本剤投与量3000mg:血液浄化療法施行後4時間以内に1500mg、免疫グロブリン大量静注療法後4時間以内に600mgを補充投与、6)体重100kg以上で直近の本剤投与量3600mg:血液浄化療法施行後4時間以内に1800mg、免疫グロブリン大量静注療法後4時間以内に600mgを補充投与]〔10.2参照〕
- 7.10. 〈効能共通〉新鮮凍結血漿輸注の施行により、本剤の有効性が減弱するおそれがある
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
ユルトミリス点滴静注300mgの注意が必要な飲み合わせ
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
人免疫グロブリン製剤 |
本剤の効果が減弱 |
ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン |
本剤の効果が減弱 |
エフガルチギモド アルファ<遺伝子組換え> |
本剤の効果が減弱 |