処方薬
炭酸リチウム錠200mg「大正」
後発

炭酸リチウム錠200mg「大正」の基本情報

炭酸リチウム錠200mg「大正」の概要

商品名 炭酸リチウム錠200mg「大正」
一般名 炭酸リチウム錠
薬価・規格 12.6円 (200mg1錠)
薬の形状
内用薬 > 錠剤 > 錠
内用薬 > 錠剤 > 錠のアイコン
製造会社 トクホン
YJコード 1179017F2087
レセプト電算コード 622909601
添付文書PDFファイル

炭酸リチウム錠200mg「大正」の主な効果と作用

  • おさえることのできない感情の高まりや行動をおさえるお薬です。
  • 脳に働いて、興奮、自発運動、闘争行動をおさえる働きがあります。

炭酸リチウム錠200mg「大正」の用途

炭酸リチウム錠200mg「大正」の副作用

※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。 人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。 また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。

主な副作用

めまい、ねむけ、言語障害、頭痛、不眠、脳波異常、基礎波の徐波化、知覚異常、記憶障害、焦躁感、失禁

起こる可能性のある重大な副作用

リチウム中毒、食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、消化器症状、振戦、傾眠、錯乱、中枢神経症状、運動障害、運動失調、運動機能症状、発熱、発汗、全身症状、急性腎障害、電解質異常、全身けいれん、ミオクローヌス、悪性症候群、Syndrome malin、無動緘黙、強度筋強剛、嚥下困難、頻脈、血圧変動、筋肉障害、CK上昇、横紋筋融解症、洞不全症候群、高度徐脈、腎性尿崩症、多飲、多尿、間質性腎炎、ネフローゼ症候群、甲状腺機能低下症、甲状腺炎、副甲状腺機能亢進症、意識障害、可逆性の認知症様症状、昏睡、周期性同期性放電、PSD

上記以外の副作用

悪寒、耳鳴、口渇、食欲不振、胃部不快感、腹痛、便秘、唾液分泌過多、胃腸障害、心電図異常、血圧低下、不整脈、白血球増多、排尿困難、乏尿、頻尿、腎機能異常、甲状腺機能異常、血中TSH上昇、血中TSH低下、血中遊離T3上昇、血中遊離T3低下、血中遊離T4上昇、血中遊離T4低下、甲状腺131I摂取率増加、TSH分泌反応増大、緊張亢進、緊張低下、腱反射亢進、筋攣縮、皮疹、肝機能異常、脱力感、倦怠感、浮腫、体重増加、体重減少、性欲減退、一過性暗点、ブラックアウト発作、情動不安、せん妄、末梢循環障害、蛋白尿、非中毒性甲状腺腫、粘液水腫、甲状腺中毒症、甲状腺中毒症状が増悪、運動過少、舞踏病様アテトーシス、頭蓋内圧亢進、皮膚そう痒感、毛嚢炎、下肢潰瘍、毛髪乾燥、粗毛化、脱毛、乾癬、乾癬悪化、血糖上昇、脱水、味覚異常、苦味

炭酸リチウム錠200mg「大正」の用法・用量

  • 炭酸リチウムとして、成人では通常1日400~600mgより開始し、1日2~3回に分割経口投与する
  • 以後3日ないし1週間毎に、1日通常1200mgまでの治療量に漸増する
  • 改善がみられたならば症状を観察しながら、維持量1日通常200~800mgの1~3回分割経口投与に漸減する
    • なお、年齢、症状により適宜増減する
  • (用法及び用量に関連する注意)過量投与による中毒を起こすことがあるので、投与初期又は用量を増量したときには維持量が決まるまでは1週間に1回をめどに、維持量の投与中には2~3ヵ月に1回をめどに、血清リチウム濃度の測定結果に基づき*トラフ値を評価しながら使用すること
    • なお、血清リチウム濃度を上昇させる要因が認められる場合(食事摂取量不足及び水分摂取量不足、脱水を起こしやすい状態、非ステロイド性消炎鎮痛剤の併用等のリチウムの血中濃度上昇を起こす可能性がある薬剤の併用等)や中毒の初期症状が認められる場合には、血清リチウム濃度を測定すること
  • (1). 血清リチウム濃度が1.5mEq/Lを超えたときは臨床症状の観察を十分に行い、必要に応じて減量又は休薬等の処置を行うこと
  • (2). 血清リチウム濃度が2.0mEq/Lを超えたときは過量投与による中毒を起こすことがあるので、減量又は休薬すること
  • 〔8.5、9.1.3、9.2.2、9.8高齢者の項、10.2、11.1.1参照〕
  • *薬物を反復投与したときの定常状態における最低血中薬物濃度のこと
  • 血中濃度の経時的推移の中で、変動の小さい時点であり、血中濃度のモニタリングに適している
  • 一般的に反復投与時の次回投与直前値となる
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。

炭酸リチウム錠200mg「大正」の使用上の注意

病気や症状に応じた注意喚起

  • 以下の病気・症状がみられる方は、添付文書の「使用上の注意」等を確認してください
    • 下痢
    • 重篤な心疾患
    • 食塩制限
    • 腎障害
    • 脱水状態
    • てんかん
    • 脳波異常
    • 発汗
    • 発熱
    • リチウムの体内貯留
    • Brugada症候群
    • Brugada型心電図
    • 異常な感受性
    • 肝障害
    • 甲状腺機能亢進症
    • 甲状腺機能低下症
    • 心疾患
    • 脱水
    • 脳器質的障害
    • 水分摂取量不足
    • 食事摂取量不足
    • リチウムの血中濃度上昇を起こす可能性がある薬剤の併用
    • 血清リチウム濃度を上昇させる要因が認められる
    • 中毒の初期症状が認められる
    • 非ステロイド性消炎鎮痛剤の併用

患者の属性に応じた注意喚起

年齢や性別に応じた注意喚起

炭酸リチウム錠200mg「大正」の注意が必要な飲み合わせ

※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。

薬剤名 影響
向精神薬 併用中に中毒を発現すると非可逆性の小脳症状又は錐体外路症状、心電図変化、重症の錐体外路症状、持続性のジスキネジア、突発性のSyndrome malin、非可逆性の脳障害
フェノチアジン系薬剤 併用中に中毒を発現すると非可逆性の小脳症状又は錐体外路症状
ブチロフェノン系製剤 併用中に中毒を発現すると非可逆性の小脳症状又は錐体外路症状
利尿剤 リチウム中毒
チアジド系薬剤 リチウム中毒
ループ利尿剤 リチウム中毒
ACE阻害剤 リチウム中毒
マレイン酸エナラプリル リチウム中毒
アンジオテンシン2受容体拮抗剤 リチウム中毒
ロサルタンカリウム リチウム中毒
非ステロイド系抗炎症剤 リチウム中毒
ロキソプロフェン リチウム中毒
メトロニダゾール リチウム中毒
カルバマゼピン 錯乱、粗大振戦、失見当識
選択的セロトニン再取り込み阻害剤 錯乱、セロトニン症候群、軽躁病、激越、反射亢進、ミオクローヌス、協調異常、振戦、下痢、発汗、悪寒、発熱
フルボキサミンマレイン酸塩 錯乱、セロトニン症候群、軽躁病、激越、反射亢進、ミオクローヌス、協調異常、振戦、下痢、発汗、悪寒、発熱
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤 錯乱、セロトニン症候群、軽躁病、激越、反射亢進、ミオクローヌス、協調異常、振戦、下痢、発汗、悪寒、発熱
塩酸ミルナシプラン 錯乱、セロトニン症候群、軽躁病、激越、反射亢進、ミオクローヌス、協調異常、振戦、下痢、発汗、悪寒、発熱
ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤 錯乱、セロトニン症候群、軽躁病、激越、反射亢進、ミオクローヌス、協調異常、振戦、下痢、発汗、悪寒、発熱
ミルタザピン 錯乱、セロトニン症候群、軽躁病、激越、反射亢進、ミオクローヌス、協調異常、振戦、下痢、発汗、悪寒、発熱
ハロペリドール 心電図変化、重症の錐体外路症状、持続性のジスキネジア、突発性のSyndrome malin、非可逆性の脳障害
麻酔用筋弛緩剤 筋弛緩作用が増強
スキサメトニウム塩化物水和物 筋弛緩作用が増強
エンパグリフロジン 本剤の作用が減弱
ダパグリフロジン 本剤の作用が減弱
カナグリフロジン水和物 本剤の作用が減弱

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炭酸リチウム錠200mg「大正」に関係する解説

気分安定薬(炭酸リチウム)

  • 炭酸リチウム錠200mg「大正」は、気分安定薬(炭酸リチウム)に分類される。
  • 気分安定薬(炭酸リチウム)とは、感情の高まりや行動を抑えることで躁病などの改善や抗うつ薬などの作用を補助する薬。

気分安定薬(炭酸リチウム)の代表的な商品名

  • リーマス
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