シンメトレル細粒10%の副作用
※ 副作用とは、医薬品を指示どおりに使用したにもかかわらず、患者に生じた好ましくない症状のことを指します。
人により副作用の発生傾向は異なります。記載されている副作用が必ず発生するものではありません。
また、全ての副作用が明らかになっているわけではありません。
主な副作用
不随意運動、睡眠障害、眠気、不安、気分高揚、激越、失調、興奮、めまい、頭痛、頭重
起こる可能性のある重大な副作用
精神症状、幻覚、妄想、せん妄、意識障害、CK上昇、中毒性表皮壊死融解症、Toxic Epidermal Necrolysis、TEN、皮膚粘膜眼症候群、Stevens-Johnson症候群、視力低下、びまん性表在性角膜炎、角膜浮腫様症状、心不全、肝機能障害、AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、腎障害、昏睡、ミオクロヌス、異常行動、横紋筋融解症、筋肉痛、脱力感、血中ミオグロビン上昇、尿中ミオグロビン上昇、急性腎障害、悪性症候群、Syndrome malin、高熱、高度筋硬直、ショック症状、白血球増加、血清CK上昇、血清CPK上昇、ミオグロビン尿、腎機能低下、錯乱、痙攣
上記以外の副作用
神経過敏、集中力障害、振戦、ジスキネジー、視調節障害、霧視、便秘、下痢、食欲不振、悪心、嘔吐、口渇、立ちくらみ、起立性低血圧、血圧低下、発疹、ALP上昇、けん怠感、発汗、網状皮斑、過敏症、多形滲出性紅斑、低体温、尿失禁、欲動亢進、言語障害、歩行障害悪化、抑うつ、失見当識、躁状態、悪夢、腹痛、排尿障害、動悸、光線過敏症、BUN上昇、クレアチニン上昇、下肢浮腫、胸痛、白血球減少
シンメトレル細粒10%の用法・用量
- 〈パーキンソン症候群〉通常、成人にはアマンタジン塩酸塩として初期量1日100mgを1~2回に分割経口投与し、1週間後に維持量として1日200mgを2回に分割経口投与する
- なお、症状、年齢に応じて適宜増減できるが、1日300mg 3回分割経口投与までとする
- 〈脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下の改善〉通常、成人にはアマンタジン塩酸塩として1日100~150mgを2~3回に分割経口投与する
- 〈A型インフルエンザウイルス感染症〉通常、成人にはアマンタジン塩酸塩として1日100mgを1~2回に分割経口投与する
- ただし、高齢者及び腎障害のある患者では投与量の上限を1日100mgとすること
- (用法及び用量に関連する注意)7.1. 〈効能共通〉本剤は大部分が未変化体として尿中に排泄されるため、腎機能低下している患者では、血漿中濃度が高くなることから、意識障害、精神症状、痙攣、ミオクロヌス等の副作用が発現することがあるので、腎機能の程度に応じて投与間隔を延長するなど、慎重に投与すること〔9.2.2、16.4、16.5.1参照〕[<参考>クレアチニンクリアランスと投与間隔の目安;クレアチニンクリアランス(mL/min/1.73㎡)>75:投与間隔12時間(100mg/回)、クレアチニンクリアランス(mL/min/1.73㎡)35~75:投与間隔1日(100mg/回)、クレアチニンクリアランス(mL/min/1.73㎡)25~35:投与間隔2日(100mg/回)、クレアチニンクリアランス(mL/min/1.73㎡)15~25:投与間隔3日(100mg/回)(前記は外国人における試験に基づく目安であり、本剤の国内で承認されている用法及び用量とは異なる)]
- 7.2. 〈脳梗塞後遺症に伴う意欲・自発性低下の改善〉投与期間は、臨床効果及び副作用の程度を考慮しながら慎重に決定するが、投与12週で効果が認められない場合には投与を中止すること
- 7.3. 〈A型インフルエンザウイルス感染症〉発症後に用いる場合:発症後は可能な限り速やかに投与を開始すること(発症後48時間以降に開始しても十分な効果が得られないとされている)、また、耐性ウイルスの発現を防ぐため、必要最小限の期間(最長でも1週間)の投与にとどめること〔15.1.2参照〕
- 7.4. 〈A型インフルエンザウイルス感染症〉ワクチンの入手が困難な場合又はワクチン接種が禁忌の場合:地域又は施設において流行の徴候があらわれたと判断された後、速やかに投与を開始し、流行の終息後は速やかに投与を中止すること
- 7.5. 〈A型インフルエンザウイルス感染症〉ワクチン接種後抗体を獲得するまでの期間に投与する場合:抗体獲得までの期間は通常10日以上とされるが、抗体獲得後は速やかに投与を中止すること〔15.1.2参照〕
※ 実際に薬を使用する際は、医師から指示された服用方法や使用方法・回数などを優先して下さい。
※ 薬は飲み合わせによって身体に悪い影響を及ぼすことがあります。 飲み合わせに関して気になることがあれば、担当の医師や薬剤師に相談してみましょう。
薬剤名 |
影響 |
抗パーキンソン剤 |
幻覚・睡眠障害等の副作用が増強 |
レボドパ |
幻覚・睡眠障害等の副作用が増強 |
抗コリン作用を有する薬剤 |
幻覚・睡眠障害等の副作用が増強 |
トリヘキシフェニジル |
幻覚・睡眠障害等の副作用が増強 |
ビペリデン |
幻覚・睡眠障害等の副作用が増強 |
プラミペキソール |
幻覚・睡眠障害等の副作用が増強、ジスキネジー・幻覚等の副作用が増強 |
タリペキソール |
幻覚・睡眠障害等の副作用が増強 |
ドロキシドパ |
幻覚・睡眠障害等の副作用が増強 |
中枢興奮剤 |
幻覚・睡眠障害等の副作用が増強 |
メタンフェタミン |
幻覚・睡眠障害等の副作用が増強 |
エタノール摂取 |
幻覚・睡眠障害等の副作用が増強 |
カフェイン |
幻覚・睡眠障害等の副作用が増強 |
食欲抑制剤 |
幻覚・睡眠障害等の副作用が増強 |
マジンドール |
幻覚・睡眠障害等の副作用が増強 |
チアジド系薬剤 |
本剤の作用が増強、錯乱、幻覚、失調、ミオクロヌス |
ヒドロクロロチアジド |
本剤の作用が増強、錯乱、幻覚、失調、ミオクロヌス |
トリクロルメチアジド |
本剤の作用が増強、錯乱、幻覚、失調、ミオクロヌス |
インダパミド |
本剤の作用が増強、錯乱、幻覚、失調、ミオクロヌス |
カリウム保持性利尿剤 |
本剤の作用が増強、錯乱、幻覚、失調、ミオクロヌス |
トリアムテレン |
本剤の作用が増強、錯乱、幻覚、失調、ミオクロヌス |
スピロノラクトン |
本剤の作用が増強、錯乱、幻覚、失調、ミオクロヌス |
エプレレノン |
本剤の作用が増強、錯乱、幻覚、失調、ミオクロヌス |
NMDA受容体拮抗作用を有する薬剤 |
相互に作用を増強 |
メマンチン |
相互に作用を増強 |
デキストロメトルファン |
相互に作用を増強 |
ケタミン |
相互に作用を増強 |