断酒補助剤(アルコール依存症治療薬)
脳の興奮系の神経の活動を抑えることでアルコール依存症による飲酒欲求を抑える薬

断酒補助剤(アルコール依存症治療薬)の解説

断酒補助剤(アルコール依存症治療薬)の効果と作用機序

  • 脳の興奮系の神経の活動を抑えることでアルコール依存症による飲酒欲求を抑える薬
    • アルコール依存症では飲酒を止めると精神にも肉体にも離脱症状があらわれる
    • アルコール依存症では中枢神経系の興奮性神経であるグルタミン酸作動神経の活動が亢進している
    • 本剤はグルタミン酸作動神経の活動を抑える作用をあらわす

断酒補助剤(アルコール依存症治療薬)の薬理作用

アルコール依存症はお酒を大量に飲み続けないと精神的にも肉体的にも自分を保てず、飲むのを止めると離脱症状があらわれ、手が震える、汗をかく、不安を感じる、睡眠の異常などの症状があらわれる。

アルコール依存では中枢神経系の興奮性神経であるグルタミン酸作動性神経の活動が亢進し、一方で抗不安、催眠・鎮静などの抑制系に関与するGABAの量が減る状態がおこるとされる。

本剤はアルコール依存で亢進したグルタミン酸作動性神経の活動を抑制する作用をあらわすことによって興奮と抑制の神経バランスをとることでアルコール依存症の改善作用をあらわすとされる。

断酒補助剤(アルコール依存症治療薬)の主な副作用や注意点

  • 消化器症状
    • 下痢、腹部膨満、吐き気、便秘などがあらわれる場合がある
  • 精神神経系症状
    • 傾眠、頭痛などがあらわれる場合がある
  • アナフィラキシー
    • 頻度は非常に稀である
    • 皮膚の痒み、蕁麻疹、声のかすれ、喉の痒み、息苦しさ、動悸などみられた場合は、医師や薬剤師に連絡し、医療機関へ受診するなど適切に対処する

断酒補助剤(アルコール依存症治療薬)の一般的な商品とその特徴

レグテクト

  • 腸溶性(腸で溶けるように工夫されている)製剤であり、原則として噛んだり、砕いたりせず服用する