かんしつせいぼうこうえん・ぼうこうつうしょうこうぐん
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群
膀胱の間質に起こった炎症が原因で頻尿や痛みなどが現れる病気
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最終更新: 2025.05.14
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群の基礎知識
POINT 間質性膀胱炎・膀胱痛症候群とは
膀胱の間質に炎症が起こり、頻尿や残尿感・膀胱痛などの症状が現れる病気です。炎症を効果的に抑えることが難しいことがあり、症状が重い人は難病として認定されることもあります。膀胱炎の主な原因は細菌感染ですが、間質性膀胱炎は細菌感染と関係してはいません。そのため、抗菌薬の投与は不要ですが、症状を抑えるための治療が必要になります。具体的には、鎮痛薬や、内視鏡を使って膀胱に水圧をかける方法(膀胱水圧拡張術)などです。間質性膀胱炎が心配な人は、他の膀胱の病気との区別が必要になるので、泌尿器科で相談してみてください。かかりつけ医にまず相談してみるのもよいです。
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群について
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群の症状
頻尿 :起床から就寝までの間に排尿が8回以上ある状態- 夜間頻尿:就寝から起床までに1回以上排尿があり、日常生活の妨げになっているもの
- 尿意亢進:強い尿意のことで、排尿後に改善がある
残尿感 :排尿直後でも尿意を自覚する状態- 尿意切迫感:急な尿意を感じ、我慢が難しもの
- 膀胱不快感・膀胱痛:下腹部の不快感や痛み
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群の検査・診断
問診 - 身体診察
- 尿検査:尿の成分を分析する検査
超音波検査 :超音波を利用して、体の中身を画像化する検査- 尿流動態検査:尿の勢いなどを数値化する検査
- 膀胱鏡検査:
内視鏡 を使って膀胱内を観察する - 膀胱水圧拡張検査:膀胱に液体をためて、圧力がかかった状態での変化を観察する
- 膀胱
生検 ・病理検査:膀胱の壁の一部を内視鏡で取り出して、顕微鏡で観察する検査
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群の治療法
- 1.
保存的治療 :リハビリテーションや、食事療法(食事の見直し)、行動療法 - 2.薬物療法:飲み薬で治療を行う
- 中枢神経に働きかける薬:抗うつ薬・抗けいれん薬など
アレルギー 作用を抑える薬:抗ヒスタミン 薬・ロイコトリエン受容体拮抗薬など免疫 反応や炎症 を抑える薬:ステロイド ・NSAIDs など- 漢方薬:竜胆寫肝湯や猪苓湯など
- 3.膀胱腔内・壁内注入療法:炎症を抑える薬や、麻酔効果のある薬を膀胱の中や壁に注入する
- 4.
内視鏡 的治療- 膀胱水圧拡張術:膀胱に水圧をかける治療で、症状の緩和が期待できる
- 経尿道的ハンナ
潰瘍 切除術・焼灼術:内視鏡を使ってハンナ潰瘍(病変 )の部分を切除したり焼灼したりする
- 5.その他の治療
- 経皮的電気刺激
- 仙骨神経刺激
- 手術(膀胱拡大術)