かんしつせいぼうこうえん・ぼうこうつうしょうこうぐん
間質性膀胱炎・膀胱痛症候群
膀胱の間質に起こった炎症が原因で頻尿や痛みなどが現れる病気
1人の医師がチェック 32回の改訂 最終更新: 2025.05.14

間質性膀胱炎・膀胱痛症候群の基礎知識

POINT 間質性膀胱炎・膀胱痛症候群とは

膀胱の間質に炎症が起こり、頻尿や残尿感・膀胱痛などの症状が現れる病気です。炎症を効果的に抑えることが難しいことがあり、症状が重い人は難病として認定されることもあります。膀胱炎の主な原因は細菌感染ですが、間質性膀胱炎は細菌感染と関係してはいません。そのため、抗菌薬の投与は不要ですが、症状を抑えるための治療が必要になります。具体的には、鎮痛薬や、内視鏡を使って膀胱に水圧をかける方法(膀胱水圧拡張術)などです。間質性膀胱炎が心配な人は、他の膀胱の病気との区別が必要になるので、泌尿器科で相談してみてください。かかりつけ医にまず相談してみるのもよいです。

間質性膀胱炎・膀胱痛症候群について

  • 膀胱の間質に生じる炎症が原因で、下腹部痛・頻尿などの症状が現れる病気
  • 中高年の女性に多い(女性の患者数は男性の5倍程度とされる)
  • 症状によって、生活の質が著しく低下することがあり、難病に認定されることがある
  • 水圧がかかった状態の膀胱を内視鏡で観察すると、点状の出血が見られる
  • 膀胱の壁にハンナ病変と呼ばれる潰瘍ができることもある
  • ハンナ病変がある場合を間質性膀胱炎、ハンナ病変がない場合を膀胱痛症候群と呼ぶ
  • 過活動膀胱前立腺肥大症膀胱がんなどの病気と見分けることが必要になる
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間質性膀胱炎・膀胱痛症候群の症状

  • 頻尿:起床から就寝までの間に排尿が8回以上ある状態
  • 夜間頻尿:就寝から起床までに1回以上排尿があり、日常生活の妨げになっているもの
  • 尿意亢進:強い尿意のことで、排尿後に改善がある
  • 残尿感:排尿直後でも尿意を自覚する状態
  • 尿意切迫感:急な尿意を感じ、我慢が難しもの
  • 膀胱不快感・膀胱痛:下腹部の不快感や痛み
症状の詳細

間質性膀胱炎・膀胱痛症候群の検査・診断

  • 問診
  • 身体診察
  • 尿検査:尿の成分を分析する検査
  • 超音波検査:超音波を利用して、体の中身を画像化する検査
  • 尿流動態検査:尿の勢いなどを数値化する検査
  • 膀胱鏡検査:内視鏡を使って膀胱内を観察する
  • 膀胱水圧拡張検査:膀胱に液体をためて、圧力がかかった状態での変化を観察する
  • 膀胱生検・病理検査:膀胱の壁の一部を内視鏡で取り出して、顕微鏡で観察する検査
検査・診断の詳細

間質性膀胱炎・膀胱痛症候群の治療法

  • 1.保存的治療:リハビリテーションや、食事療法(食事の見直し)、行動療法
  • 2.薬物療法:飲み薬で治療を行う
    • 中枢神経に働きかける薬:抗うつ薬・抗けいれん薬など
    • アレルギー作用を抑える薬:抗ヒスタミン薬・ロイコトリエン受容体拮抗薬など
    • 免疫反応や炎症を抑える薬:ステロイドNSAIDsなど
    • 漢方薬:竜胆寫肝湯や猪苓湯など
  • 3.膀胱腔内・壁内注入療法:炎症を抑える薬や、麻酔効果のある薬を膀胱の中や壁に注入する
  • 4.内視鏡的治療
    • 膀胱水圧拡張術:膀胱に水圧をかける治療で、症状の緩和が期待できる
    • 経尿道的ハンナ潰瘍切除術・焼灼術:内視鏡を使ってハンナ潰瘍(病変)の部分を切除したり焼灼したりする
  • 5.その他の治療
    • 経皮的電気刺激
    • 仙骨神経刺激
    • 手術(膀胱拡大術)
治療法の詳細

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