こうじょうせんほるもんふおうしょう

甲状腺ホルモン不応症

甲状腺ホルモンに対する反応が生まれつき悪いため、それを補うために身体で多量の甲状腺ホルモンが作られる病気

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3人の医師がチェック 45回の改訂 最終更新: 2017.06.15

甲状腺ホルモン不応症の基礎知識

甲状腺ホルモン不応症について

  • 甲状腺ホルモン全身の代謝を活発にしたり、神経を興奮させたりする働きをもつホルモンに対する反応が生まれつき悪いため、それを補うために身体で多量の甲状腺ホルモンが作られる病気
    • 甲状腺ホルモンに対して反応する甲状腺ホルモン受容体の異常が原因
    • 常染色体優性遺伝遺伝の形式の一つ。ペアになっている遺伝子のうち、片方にでも異常があれば、その病気が発症し得るような遺伝形式。対義語は常染色体劣性遺伝の形式で遺伝する
  • 日本では100人程度の患者が報告されているが、実際にはもっと多い可能性もあると考えられている
    • バセドウ病と診断されている患者の一部はこの病気の可能性がある
  • ADHDと関係があると言われている

甲状腺ホルモン不応症の症状

  • 甲状腺のどぼとけのすぐ下にある、人体で最大の内分泌腺(ホルモンを出す臓器)。甲状腺ホルモンを分泌するが大きくなる場合が多い
    • 痛みなどはない
  • ただし自覚症状は乏しい場合も多い
  • 心臓は甲状腺ホルモン全身の代謝を活発にしたり、神経を興奮させたりする働きをもつホルモンへの反応性が比較的保たれていることが多いため、過剰な甲状腺ホルモンに心臓が刺激されて動悸心臓や太い動脈の脈拍を自覚すること。精神的な緊張や運動だけでなく、ホルモンバランスの異常や貧血など、様々な病気の症状として起こるが起こることもある
  • 重症例では先天性甲状腺機能低下症と似た症状が出る
    • 知能の発達の遅れや低身長、難聴など

甲状腺ホルモン不応症の検査・診断

  • 血液検査
    • 甲状腺ホルモン全身の代謝を活発にしたり、神経を興奮させたりする働きをもつホルモンの量やそれによってどの程度まで身体に影響が出ているかを見る
  • 甲状腺ホルモンを使用しその反応を検査
  • 遺伝子検査
  • 頭部MRI磁力(電磁波)を用いて、頭の中の状態を調べる検査。脳梗塞の診断などに用いられることが多い検査
    • 場合によっては脳の下垂体脳の底(鼻の奥)にある脳の一部。様々なホルモンを分泌する働きをもつ腫瘍細胞が増殖してできるこぶのようなもの。あまり悪さをしない良性腫瘍と、体に強い害を与えることの多い悪性腫瘍に分類されるがないかなどを確認する

甲状腺ホルモン不応症の治療法

  • 多くの場合は治療は必要なく経過観察病気の状態や健康の状態を見守ること。その時点で治療する必要がないと医師が判断した場合や、診断のためにその後の経過を見なければならない場合に行われるを行う 
    • 動悸心臓や太い動脈の脈拍を自覚すること。精神的な緊張や運動だけでなく、ホルモンバランスの異常や貧血など、様々な病気の症状として起こるなどの心臓の症状が出ている場合はβ遮断薬の使用を行う

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