べんちゅうしょう
鞭虫症
熱帯、温帯地方などに見られる寄生虫の一種である、鞭虫による腸の感染症
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最終更新: 2017.12.06
鞭虫症の基礎知識
POINT 鞭虫症とは
鞭虫と呼ばれる寄生虫の一種による感染です。腸に寄生するためお腹の症状が出ることが多いです。主な症状は腹痛・下痢・粘血便・体重減少・黄疸(皮膚や目が黄色くなる)になります。 大腸内視鏡検査や便検査を行って、鞭虫の虫卵を見つけることで診断します。治療には抗寄生虫薬を用います。鞭虫症が心配な人や治療したい人は、感染症内科を受診して下さい。
鞭虫症について
- 熱帯、温帯地方などに見られる寄生虫の一種である、鞭虫による腸の
感染症 - ヒト鞭虫は回虫の一種
- 鞭虫は数センチ〜10センチほどの長さで頭の方が細く、鞭のように見える
- 主に盲腸に寄生している
- 7-10年間生存する
- 卵は便に混ざって排泄される
- 回虫の卵が食物などと一緒に摂取されることが原因となる
- 口から入った回虫の卵が小腸で孵化し、大腸に移動し頭部を腸壁に侵入させる
- 熱帯、亜熱帯などの高温多湿の地方でよく見られる
- 世界中で約10億人が感染している
鞭虫症の症状
鞭虫症の検査・診断
大腸内視鏡検査 - 便検査
- 便や腸の中に虫卵を見つけること診断が確定される
鞭虫症の治療法
駆虫薬 (メベンダゾール、アルベンダゾール)の内服- メゾンダールとアルベンダゾールは胎児に影響するので、妊婦や妊娠の可能性のある女性は使用を避ける
- 予防のためには、適切な公衆衛生と個人の衛生管理が重要
- 流行地では、洗っていない果物や野菜は口にしない
鞭虫症のタグ
鞭虫症に関わるからだの部位
